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『両国橋大川ばた』 from 『名所江戸百景』 by 歌川広重

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    のどかな1日。橋のうえをひとびとが行き交い、そのしたの流れには幾艘もの小舟がうかぶ。此岸には見世がいならび、散策するひとびとの足をとめさせようとする。


    作品名:名所江戸百景 <両国橋大川ばた
        Ryogoku Bridge And The Great Riverbank

         for the series One Hundred Famous Views Of Edo
    画 家:歌川広重
        Hiroshige
    美術館:国立国会図書館東京都千代田区
        National Diet Library, Chiyoda City, Tokyo Metropolis


    1856年の作品。

    ながれる川は隅田川 / Sumida River、架かる橋は両国橋 / Ryogoku Bridge
    その両国橋 / Ryogoku Bridgeから霊岸島 / Reiganjimaのあたりを大川端 / The Great Riverbankと謂います。手前の岸は広小路 / HIrokojiと呼ばれ、多くの見世が並びます。
    江戸 / Edoの街並みは向こう岸にあって、本作が視野に収めているのは本所 / Honjoです。

    ところで、この作品、前回紹介した同じ画家の同じ連作のひとつ、『大はしあたけの夕立 / Sudden Shower Over Shin-Ohashi Bridge And Atake』と全く同じ構図です。川が画面左上から右下へとあり、それに直行するかたちで橋が画面右上から左下へと向かいます。
    しかも、題材である川はおなじ、隅田川 / Sumida Riverです。
    さらに謂えば、この2作品は連作上、連番で居並び、前作に続いての本作と謂う順番です。

    勿論、川こそおなじであれ、橋は違います。前作が隅田川大橋 / Sumida River Ohashi ならば本作は両国橋 / Ryogoku Bridge。その両国橋 / Ryogoku Bridge隅田川大橋 / Sumida River Ohashi よりも上流に位置しています。
    そのふたつを観比べると、前作が雨ならば本作は晴天。
    そして、その雨も不意の夕立で、その作品に描かれている人々はみな、先を争うかの様に駆け出しています。
    それに対するはみてのご覧のとおり、まぁ、なんと長閑な光景でしょう。
    おそらく、この2作品が描いたのは動と静、急と緩ではないのでしょうか。

    下に掲載するのは葛飾北斎 / Hokusaiによる連作『富嶽三十六景 /Thirty-six Views Of Mount Fuji』のひとつ、『御厨川岸より両国橋夕陽見 / Sunset Across The Ryogoku Bridge From The Bank Of The Sumida River At Onmayagashi』です。1830年頃の作品。
    描かれている情景は上の作品とは相反する光景、本所 / Honjo側から大川端 / The Great Riverbankを、舟の浮かぶ隅田川 / Sumida Riverの水面から両国橋 / Ryogoku Bridgeを仰ぎ、その遥かに富士山 / Mt. Fujiを望みます。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:40 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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