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『ウルビーノ公夫人の肖像(バッティスタ・スフォルツァの肖像)』 by ピエロ・デラ・フランチェスカ

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    四角い枠のなかにきれいに収まっている。これ以上もない程に、ただしい横顔だ。
    その端正さに圧倒されて、身にまとう衣装や身につける装身具の、節度ある美しさをつい、見落としてしまうのである。


    作品名:ウルビーノ公夫人の肖像(バッティスタ・スフォルツァの肖像)
        Ritratti di Federico da Montefeltro e di Battista Sforza
    画 家:ピエロ・デラ・フランチェスカ
        Piero della Francesca
    美術館:ウフィツィ美術館イタリアフィレンツェ
        Galleria degli Uffizi, Firenze, Italia


    1472年から1474年頃の作品。

    ずいぶん昔にこちらで紹介した、同じ画家による『ウルビーノ公の肖像(フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの肖像) / Ritratti di Federico da Montefeltro e di Battista Sforza』と対をなす作品です。その作品に描かれたウルビーノ公 / Ducato di Urbino フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ / Federigo di Montefeltroの妻、バッティスタ・スフォルツァ / Battista Sforzaの肖像が本作です。
    両者はむかいあうかたち、対称的に配置され、後ろに描かれている領地? の光景はそのまま地続きにみえる様に描かれています。
    だから、本来ならばふたつでひとつ、一幅の作品としてみるべきなのかもしれません。

    ですが、なんとなくですが、夫を描いたその作品よりも、その妻を描いた本作が見劣る様な気がします。
    それは、夫が真紅の衣装を身にまとい、その作品ではその配色の妙を堪能出来るのにくらべ、本作がいささか地味なモノにみえるから、なのかもしれません。

    でも、よくよくみれば、本作の袖にある文様は、細部まで丁寧に描かれています。それは華美でもなく、地味でもなく、高踏な気品ある美しさとも謂えます。上衣本体の黒が、それをさらにひきたたせています。
    視点を変えてみれば、真紅の着衣の夫を描いたその作品とは、別の意味で、対照的なのです。

    下に掲載するのはフランチェスコ・ラウラーナ / Francesco Lauranaによる『バッティスタ・スフォルツァの肖像 / Ritratto di Battista Sforza』。1472年から1475年頃の作品です。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:46 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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