<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 短歌:驟雨ニ詠メル | main | 詩『六角館にて:At The House Of Hexagon』 >>

連作『当世風の人物』より『女巡礼者』 by アントワーヌ・ヴァトー

0
    身の丈よりもながくほそい杖をついて、彼女は旅にでる。むかうべきところは誰しもがしるところ、しかし、彼女のおもいをしるものはどこにいよう。


    作品名:連作『当世風の人物』より『女巡礼者』
        "Trois cousines" from "Figures du mode"
    画 家:アントワーヌ・ヴァトー
        Antoine Watteau
    美術館:シュテーデル美術館ドイツ, フランクフルト・アム・マイン

        Stadelsches Kunstinstitut und Sta dtische Galerie, Frankfurt am Main,
        Deutschland

    1700年の作品。

    美術評論『ヴァトー『シテール島への船出』―情熱と理性の和解 (作品とコンテクスト) / Antoine Watteau: Einschiffung nach Kythera – Versöhnung von Leidenschaft und Vernunft, Frankfurt/Main 1985』(著:ユッタ・ヘルト / Jutta Held)で本作を知りました。
    画題にある『女巡礼者 / Trois cousines』とは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ / Santiago de Compostelaに向かう女性であるようです。その巡礼路 / Pelerinage de Saint-Jacques-de-Compostelleには、彼女の様な装いの旅人達を何人も見受けられたのでありましょうか。

    その美術評論の題名を前提にしてみれば、画家の代表作である1718年制作の『シテール島への船出 / L'Embarquement pour Cythere』(随分昔にこちらで紹介済み)の、習作のひとつと看做す事も可能に思えます。
    と、同時に、サンティアゴ・デ・コンポステーラ / Santiago de Compostelaへと向かう数多くの巡礼者達がいればこそ、『シテール島への船出 / L'Embarquement pour Cythere』と謂う作品の動機が派生した様にも思えます。
    現実に存する聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラ / Santiago de Compostelaを訪うヒトビトがいればこそ、空想の聖地、愛の聖地シテール島 / Cythereへと旅立つヒトビトがいるのだ、と。

    下に掲載するのは、ジャン=マルク・ナティエ / Jean Marc Nattierによる『サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者に扮する飼犬とともにある高貴なる女性 / Portrait Of A Noble Lady As A Pilgrim To Santiago De Compostela With Her Dog』(邦題は拙訳です)。
    制作年を調べきれなかったのですが、ジャン=マルク・ナティエ / Jean Marc Nattierアントワーヌ・ヴァトー / Antoine Watteauとは同時代のヒトであります。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 08:49 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 08:49 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ