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『裸のマハ』と『着衣のマハ』 by フランシスコ・デ・ゴヤ

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    同じ女性の同じポーズの絵画作品。
    ひとつは着衣でひとつは裸体。
    それだけで、様々な想像力の翼が拡がるけれども、でも残念ながら甘美な夢よりも、この2作品を誕生せしめた背景の探索に、ヒトは皆、向ってしまう様です。



    作品名:裸のマハ
        La Maja Desnuda

        着衣のマハ
        La Maja Vestida
    画 家:フランシスコ・デ・ゴヤ
        Francisco de Goya
    美術館:プラド美術館スペイン マドリード
        Museo Nacional del Prado, Madrid, Reino de Espana


    例えば、誰がこの作品を描かせたのか? 例えば、このマハ / Majaという女性は、誰なのか?
    それはキリスト教の信仰への信仰が厚かった18世紀末のスペインにおいては、この様な裸体画を描く事は、反社会的な行為だったからです。だから、この作品を描いた作者フランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goya自身は、己の罪を追求されるのを怖れた為、一切を黙して語らず、総ては歴史の闇に葬られて行きます。実際に、この作品が描かれてから約100年、プラド美術館 / Museo Nacional del Pradoの奥底に封印されて、1901年まで非公開だったそうです。

    だからといって、この作品に反社会的なイメージを抱かなくなった現代になっても、作品が産み出されたミステリアスな背景は多くの興味と関心を呼び起こします。その結果としての研究成果によって、マハ / Majaの正体はほぼ二人の女性のいずれかというところまで追求されました。
    ひとりは、画家フランシスコ・デ・ゴヤ / Francisco de Goyaの公私にわたる支持者であったアルバ侯爵夫人 / Maria del Pilar Teresa Cayetana de Silva y Alvarez de Toledo。もうひとりは、この作品の発注者であるとされるマヌエル・デ・ゴドイ / Manuel de Godoy y Alvarez de Fariaの恋人、ペピータ・トゥドゥ / Pepita Tudo.Oleo de Vicente Lopez。(それぞれの肖像画が掲載されているサイトにリンクを貼ってあります)
    そして、1999年には、その二人をヒロインに据えた映画『 裸のマハ/ Volaverunt』(ビガス・ルナ / Bigas Luna監督作品)も制作されます。アルバ侯爵夫人 / Maria del Pilar Teresa Cayetana de Silva y Alvarez de Toledo役はアイタナ・サンチェス=ギヨン / Aitana Sanchez-Gijun、ペピータ・トゥドゥ / Pepita Tudo.Oleo de Vicente Lopez役はペネロペ・クルス / Penelope Cruzが演じています。

    ところで、わたしはこの二人のマハ / Majaのうち、『裸のマハ / La Maja Desnuda』の瞳がとっても好きです。紅潮した頬と対称的な、その挑発的な黒い瞳は、何故か、与謝野晶子のある短歌を憶い出させます。
    ちなみにマハ / Majaとは、スペイン語で「小粋な女」という意味だそうです。

    その子はたちくしにながるヽくろかみのおごりの春のうつくしきかな


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 14:10 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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