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『雪女』 by 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

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    怪談 / Kaidan : Tales of the Strangeは夏場のお盆興行というのが相場で、稲川淳二さんも真夏にしかTVにはご出演なさいません。それでも、四季折々に応じての恐怖体験や心霊体験はあるもので、これは真冬の豪雪の時のお話でございます。


    書名:『雪女』: 『怪談―小泉八雲怪奇短編集
    英題:"Yuki-Onna"
         : "Kwaidan: Ghost Stories And Strange Tales of Old Japan"
    著者:小泉八雲 / ラフカディオ・ハーン / Lafcadio Hearn
    翻訳:平井呈一
    発行:偕成社文庫(偕成社)



    物語は、ヒトに惚れてしまったヒトデナシの物語とも、ヒトとヒトナラザルモノが交わした契約の物語(大は「聖書 / Bible」から始って、小は「鶴の恩返し」へと至る)とも読めます。
    前者であるならば、ヒトデナシと愛を交わしたヒトはどうなるのか、そして、二者の間に産まれ育まれた生命はどうなるのかという問題提起の物語『異類婚姻譚』へと発展する可能性があります(その新たな生命を主人公とした英雄譚が始る場合もありますね?)。
    また、後者であるのならば、契約違反者への"罪と罰"や"禁止と侵犯"の問題提起へと発展する可能性があります。

    例えば、フリードリヒ・フーケ / Friedrich de la Motte Fouqueの『水妖記 / ウンディーネ / Undine』という小説では、約束を違えた愛するヒトを、ヒトナラザルモノが殺しにやってくるのです。

    しかし、作者はそのような物語への発展性を顧みる事なく、ひとえに、ヒトデナシの純粋な愛情を描く事だけに終始しました。

    映画『怪談(1965) / Kwaidan』(小林正樹 / Masaki Kobayashi監督作品)


    上に紹介したYoutube画像は、この『怪談 / Kwaidan』の中から四編を選んで編まれた同名映画作品(1965年発表:カンヌ国際映画祭 / Festival International du Film de Cannes審査員特別賞を受賞)です。
    第二話として『雪女 / Yuki-Onna』が選ばれて、岸恵子 / Keiko Kishi仲代達矢 / Tatsuya Nakadaiが主演しました。
    CGとかSFXとか皆無の時代に制作されたので、そういうモノを期待する方には不向きかもしれませんが、禍々しい背景の表現とか、この世ならざるモノを耽美に描く事に、心血を注いでいる様に見受けられました。

    雪女」(鳥山石燕画図百鬼夜行』より)
    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 21:27 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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