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『マルディ・グラ』 by ポール・セザンヌ

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    さぁ、舞台袖の緞帳が開いて、ふたりの道化師 / Pagliacciの登場です。
    先頭を歩む、つんとお澄ましさんは、赤と黒の大柄のチェックの衣装に身を包み、胸を張っています。白い細みのステッキを小脇に抱えて、御本人は立派な紳士を気取っているのでしょう。
    それに続く小太りさんは、全身真っ白のダボダボの衣装、先を歩むお澄ましさんの陰に隠れて、おどおどと登場してきます。
    これから、どんな楽しくて愉快なショーが始るのでしょうか?

    個人的には、このお二人、お笑いのインパルスさんを思い出します。先頭が板倉俊之さんで、後ろが堤下敦であるのは、云うまでもありません。

    まぁ、板倉俊之さんがダボダボの白い衣装を着ぐるみや肉襦袢みたいに着こなすというのはアリだけれども、堤下敦さんがぱつんぱつんのモジモジくんだったら、ちょっとヒイちゃいますです。スイマセンです。


    作品名:マルディ・グラ
        Mardi Gras
    画 家:ポール・セザンヌ
        Paul Cezanne
    美術館:プーシキン美術館モスクワロシア
        Pushkin State Museum of Fine Arts,Moscow,Russia



    そのインパルスはともかくとしても、この作品に登場するふたりの道化師 / Pagliacciの対称的な事は、この上もありません。前を歩む一人は、全体的にシャープな印象で、身につけている衣装も、しゃんと伸びた背筋も、鋭角的な表現です。その一方の、後ろを歩む一人は、鈍重でお人好しな印象、白い衣装も背筋を曲げたその歩みもそれをさらに強調します。
    また、前者が理知的で小賢しい悪のイメージで、後者が純粋無垢な善のイメージと断言したら、言い過ぎでしょうか?
    やはり道化師 / Pagliacciを題材にした、ジャン=アントワーヌ・ヴァトー / Jean-Antoine Watteauの『ピエロまたはジル / Pierrot genannt Gilles』という作品を御紹介した時に、"純情な少年の地肉を狙っている邪悪な精霊や悪魔"という表現をしましたが、それにあい通じるものをこの作品にも感じます。つまり、道化師 / Pagliacciの二面性を、この二人の姿に描き分けたのではないか、と。

    いや、だからといって、インパルス板倉俊之さんが邪悪な精霊や悪魔で、堤下敦さんが純粋な少年という意味では、もちろん、ありませんよ。
    ...もしかしたら、その逆かも知れないし...。

    ところで、作品の題名にある「マルディグラ / Mardi Gras」とは謝肉祭 / Carnivalの最終日の事で「肥沃な火曜日 / Shrove Tuesday」という意味です。この日は、「紫・金・緑」のマルディグラ・カラー / Mardi Gras Coloursに街中が染まります。
    そして、「マルディグラ / Mardi Gras」の翌日、つまり謝肉祭 / Carnivalが終了した次の日は、灰の水曜日 / Ash Wednesdayと呼ばれる行事が教会で行われます。

    そういえば、ティム・バートン / Tim Burton監督の『バットマン / Batman』でのジョ−カー / Joker(演:ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson)も、見事にマルディグラ・カラー / Mardi Gras Coloursでしたね。

    Jack Nicholson as Joker on the Movie"Batman" (left side)
    & The Origin of Jokerfrom "Batman" by DC Comics(right side)
    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:06 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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