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『「花を摘むニンフ」または「フローラ(花の精)」』 at ポンペイ壁画

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    三月は弥生
    春の到来。
    千数百年の経過で退色しかけているといえども、それでもまだ、鮮やかな碧の痕跡が残る壁を背景にして、そのニンフ / Nymphは花を摘み歩いています。片手に担った大きな花瓶を彩る、美しい花々を求めて、彼女は爽やかな風の中を彷徨っている様です。


    作品名:「花を摘むニンフ」または「フローラ(花の精)」
        
    Flora, da Castellammare di Stabia (Stabiae), villa di Varano, detta Arianna
    画 家:作者不詳
        anonymous
    美術館:ナポリ国立考古学博物館イタリアナポリ : ポンペイ壁画
        
    Museo Archeologico Nazionale di Napoli, Napoli, Italia : Pompei Wall Paintings

    作品はヴェスヴィオ火山 / Vesuvioの噴火(79年)によって、一昼夜の内に、文字通り灰燼に帰してしまったというポンペイ / Pompeiの遺跡群の近郊から発掘されました。
    本来ならば、歴史的な研究対象となるべき存在なのかも知れませんが、そこに描かれているニンフ / Nymphの、軽やかな歩みと彼女が纏う衣々の軽やかな表現が、とっても素敵です。あぁ、それに彼女の首筋から背にかけての肌の表現が美しいですね。ちょっと羨ましい(チョットカヨというツッコミは認めませんよ!!)。

    少なくとも、この作品の彼女が正面を向いていたとしたら、こんなに永い時を越えて、美術作品として観賞される可能性はあったのでしょうか?

    例えば、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル / Jean - Auguste - Dominique Ingresの『トルコ風呂 / Le Bain Turc』やキキ・ド・モンパルナス / Kiki de Montparnasseをモデルとした、マン・レイ / Man Rayの『アングルのヴァイオリン / Le Violin d'Ingres(Ingres' Violin)』といった後姿の素敵な女性を描く系譜がありますが、(『アングルのヴァイオリン / Le Violin d'Ingres(Ingres' Violin)』は、タイトルにある様に、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル / Jean - Auguste - Dominique Ingresへのオマージュなんでしょうけれども)その嚆矢がこの作品なのかもしれません。

    日本でも菱川師宣 / Hishikawa Moronobuによる『見返り美人図 / Beauty looking back』という作品もありますよね?


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:57 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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