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『砂の女』 by 安部公房

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    たまたまその村に昆虫採集に出向いた主人公は、村人に薦められるままに、独り者のおんなの住むその家に、一泊する事になる。翌朝、その家から出ようとすると、己が囚われている事を知る。その家は、蟻地獄の巣の様な穴の底にあったからだ。その日から、その家の主である独り者のおんなと共に、砂を掘リ出す生活を強いられる。砂を掘り出さなければ、その家と共に二人は生き埋めになってしまうからだ。そして、それは"彼ら"の家だけではなく、その村全体が砂に覆われて、そして、埋もれていきつつある運命だった...。

    砂の女』(left side) & 『The Woman In The Dunes』(right side)

    書名:『砂の女
    英題:"The Woman In The Dunes"
    著者:安部公房 / Kobo Abe
    発行:新潮文庫新潮社


    ぢりぢりと絶えず墜ちてくる砂々の圧迫感の中で、おんなに対して抱いている感情が徐々に変化していく描写が妙に生々しいです。
    砂に埋もれる村という設定は、とっても寓話的なんだけれどもね。

    ところで、小説『砂の女 / The Woman In The Dunes』は作者の安部公房 / Kobo Abe自身の脚本によって、1964年に映画『砂の女 / Woman In The Dunes』(勅使河原宏 / Hiroshi Teshigawara監督作品)として映画化されたそうです(ちなみに、わたしは未見です)。砂に囚われる主人公を岡田英次 / Eiji Okada、タイトル・ロールの"砂の女"を岸田今日子 / Kyoko Kishidaが演じ、武満徹 / Toru Takemitsuの音楽が彩ったこの作品は、カンヌ国際映画祭 / Festival de Cannesにおいて審査員特別賞を受賞します。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 14:55 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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