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『アポリネールとその友人たち』 by マリー・ローランサン

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    なにかの記念写真のスナップ・ショットの様に、居並ぶ8人の男女の姿。しかし、彼らを姿態も、彼らを問い囲むアトモスフィアも、どこか儚気で、幻想の中で観た夢の様な光景を導きだしています。


    作品名:アポリネールとその友人たち
        Apollinaire et ses amis
    画 家:マリー・ローランサン
        Marie Laurencin
    美術館:パリ国立近代美術館ポンピドゥー・センター
        フランス共和国パリ
        Musee National d'Art Moderne, Centre Pompidou,
        Paris, France


    画面中央に描かれている男性がギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaire。彼の左の女性がフェルナンド・オリビエ / Fernande Olivierと言って、ギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireの右にいる男性、パブロ・ピカソ / Pablo Picassoの恋人。そしてそのパブロ・ピカソ / Pablo Picassoによってギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireに紹介されたのが、画面右端の、マリー・ローランサン / Marie Laurencin。この作品の作者です。
    この作品を描いた当時、ギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireマリー・ローランサン / Marie Laurencinは、パリに住んでいて、そばにはセーヌ川 / Seineが流れ、ミラボー橋 / Pont Mirabeauが架かっています。作品の中央奥に垣間見えるのが、その橋、ミラボー橋 / Pont Mirabeauと言われています。

    ふたりは5年間の交際の後に別れてしまい、ギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireは失恋の悲しみを『ミラボー橋 / Le pont Mirabeau』という詩に託して、志願して第一次世界大戦 / World War Iの戦地に赴き、負傷して帰国。まもなく死亡します。
    一方のマリー・ローランサン / Marie Laurencinは、ドイツ人男爵と結婚しますが、勃発したその第一次世界大戦 / World War Iの為に、敵国人となってしまいパリ / Parisに留まる事が出来なくなってしまいます。彼女は夫とともに、スペインに亡命しますが、彼との生活はうまくゆかず、己の心情を『鎮静剤 / Le Calmant』という詩に託します。
    彼女は、アポリネールの死後、40年近くを生きますが、その死の際には、赤い薔薇 / Red Rosesギヨーム・アポリネール / Guillaume Apollinaireの手紙とともに埋葬されたそうです。

    この作品が描かれた当時、マリー・ローランサン / Marie Laurencinにはこの絵をどの様なまなざしで観ていたのでしょうか。そして、恋人と別れ、故郷を失い、ここに描かれた人々と離れ離れになってしまった彼女にとって、この作品は、どういう意味合いを持っていたのでしょうか?

    わたし自身と言えば、昔、撮影された己の写真を観るのは、苦手です。

    最期に、愛するヒトが撮影した肖像写真を、己の作品のジャケットに転用したアーティストの作品を紹介します。

    "Imagine" by John Lennon. Cover Design and Photo by Yoko Ono.
    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:44 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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