『ねじの回転』 by ヘンリー・ジェイムス
2008.04.20 Sunday
書名:『ねじの回転
』
原書:Turn of the Screw
著者:ヘンリー・ジェイムズ / Henry James
翻訳:蕗沢忠枝
発行:新潮文庫(新潮社)
物語は、冬の夜、団欒の中で読み上げられる一篇の手記という形で始ります。
手記の書き手は、旧い館に雇われて来た、家庭教師の女性。
その館には、家事を担う婦人と幼い兄妹がいます。そして、かつてこの館の従者だった男と、同じくかつての家庭教師だった女、ふたりの亡霊がいます。
物語は、主人公が記した手記の出来事なので、実際の事件なのか、それとも、虚構や妄想なのか、読者は常に疑心暗鬼です。
その女性の中に次々と浮ぶ疑念、「なぜ」や「もしも」の容量がピークに達した瞬間、物語はクライマックスに到達します。
そして、その手記を読み終えたわたしたちには、異様な恐怖感だけが残ります。
だから、わたしの考えでは文字に書かれているからこそ怖いのであって...て考えてしまうのですが、逆に映像への創作意欲を掻き立てられるのでしょうか?
ベンジャミン・ブリテン / Benjamin Brittenによって歌劇『ねじの回転 / Turn of the Screw
』(1954年初演)が作曲されて、デボラ・カー / Deborah Kerr主演の映画『回転
/ The Innocents』(1961年 ジャック・クレイトン / Jack Clayton監督作品 トルーマン・カポーティ / Truman Capoteも脚本に関わっている様です)が制作されました。
原書:Turn of the Screw
著者:ヘンリー・ジェイムズ / Henry James
翻訳:蕗沢忠枝
発行:新潮文庫(新潮社)
物語は、冬の夜、団欒の中で読み上げられる一篇の手記という形で始ります。
手記の書き手は、旧い館に雇われて来た、家庭教師の女性。
その館には、家事を担う婦人と幼い兄妹がいます。そして、かつてこの館の従者だった男と、同じくかつての家庭教師だった女、ふたりの亡霊がいます。
物語は、主人公が記した手記の出来事なので、実際の事件なのか、それとも、虚構や妄想なのか、読者は常に疑心暗鬼です。
その女性の中に次々と浮ぶ疑念、「なぜ」や「もしも」の容量がピークに達した瞬間、物語はクライマックスに到達します。
そして、その手記を読み終えたわたしたちには、異様な恐怖感だけが残ります。
だから、わたしの考えでは文字に書かれているからこそ怖いのであって...て考えてしまうのですが、逆に映像への創作意欲を掻き立てられるのでしょうか?
ベンジャミン・ブリテン / Benjamin Brittenによって歌劇『ねじの回転 / Turn of the Screw
trailer for the movie "The Innocents" directed by Jack Clayton