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『ねじの回転』 by ヘンリー・ジェイムス 

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    なぜか異様に怖い小説です。後味が悪く、理不尽で、理解不能で、無気味な小説です。
    と、言っても、物語の骨子は恐ろしく単純です。
    ねじの回転』(画面左)と原書『Turn of the Screw』(同右)

    書名:『ねじの回転
    原書:Turn of the Screw
    著者:ヘンリー・ジェイムズ / Henry James
    翻訳:蕗沢忠枝
    発行:新潮文庫新潮社


    物語は、冬の夜、団欒の中で読み上げられる一篇の手記という形で始ります。
    手記の書き手は、旧い館に雇われて来た、家庭教師の女性。
    その館には、家事を担う婦人と幼い兄妹がいます。そして、かつてこの館の従者だった男と、同じくかつての家庭教師だった女、ふたりの亡霊がいます。

    物語は、主人公が記した手記の出来事なので、実際の事件なのか、それとも、虚構や妄想なのか、読者は常に疑心暗鬼です。
    その女性の中に次々と浮ぶ疑念、「なぜ」や「もしも」の容量がピークに達した瞬間、物語はクライマックスに到達します。
    そして、その手記を読み終えたわたしたちには、異様な恐怖感だけが残ります。

    だから、わたしの考えでは文字に書かれているからこそ怖いのであって...て考えてしまうのですが、逆に映像への創作意欲を掻き立てられるのでしょうか?
    ベンジャミン・ブリテン / Benjamin Brittenによって歌劇『ねじの回転 / Turn of the Screw』(1954年初演)が作曲されて、デボラ・カー / Deborah Kerr主演の映画『回転 / The Innocents』(1961ジャック・クレイトン / Jack Clayton監督作品 トルーマン・カポーティ / Truman Capoteも脚本に関わっている様です)が制作されました。

    trailer for the movie "The Innocents" directed by Jack Clayton

    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 16:26 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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