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さらば青春の光(原題:QUADROPHENIA)

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    昇り行く大きな紅い太陽を背に受けて、一人の青年が波打ち際からこちらへと歩んで来る。波の打ち寄せる大きな音の遥か彼方から、音楽の様な、心の叫びの様な、響きがかすかに聴こえてくる。

    この映画はそのようにして始まる。

    ザ・フー / The Who1973年のアルバム『四重人格 / Quadrophenia』という作品から生み出された映画『さらば青春の光 / Quadrophenia』である。

    the poster for the movie"Quadrophenia"
    directed by Franc Roddam Jimmy acted by Phil Daniels


    場面は一転して、先程の青年の生活が描かれて行く。
    舞台は1965年のロンドン / London
    主人公の名前はジミー / Jimmyと言う。細みの3つボタンのスーツに細いネクタイ、その上に無造作に米軍放出のパーカー / US Fishtail Parka With Hoodを羽織る。
    愛車はイタリア製のスクーター、ベスパ / Vespa、それに思い思いにライトやミラーをデコレイトする。
    そして勿論、音楽はジェームス・ブラウン / James Brownブッカー・T&ジ・MGズ / Booker T & MG'S等の米国のR & B。そしてザ・フー / The Who
    つまりは、ジミー / Jimmyは生粋のモッズ / The Modsなのである。

    その彼が仲間のモッズ / The Modsとつるんで避暑地のブライトン / Brightonに行ったところで事件は起きる。

    We are the MODS!

    全国から集まって来たモッズ / The Mods達と出会い、その存在感を示威し、恋に堕ちる。
    その結果、やはり同じ様に結集していた、敵対するリーゼント / Regent Style (Pompadour)革ジャン / Leather Jacketロッカーズ / The Rockers達とのいざこざから暴動になり、はては警官隊が出動してジミー / Jimmyは逮捕されてしまう。

    にも拘らず彼にとってはあの日に得たものは何ものにも替えがたく、その時の昂揚感やほとばしる感情や達成感は、己にとっての自信と誇りと化していた。しかし、彼を待っていたのは失職、失恋、そして、失望。
    あの場所で、同じ時間と高揚と一体感を共有していた筈の仲間は言う。

    「まだ、夢を観ているのか? 現実を凝視めろ!」

    ブライトン / Brightonでの輝きを追い求めている己と比して、日常生活に埋没している彼ら。
    果たして、あの日の出来事は何だったのか?
     一体、どちらが正しいのか? 

    それを確かめる為に、ジミー / Jimmyは独りでブライトン / Brightonに向かう(ここから映画が終わるまでの30数分、一切、台詞はない。ザ・フー / The Whoの『四重人格 / Quadrophenia』の音楽だけが物語とジミー / Jimmyのこころを代弁している)。



    the poster for the album"Quadrophenia" by The Who


    If you have any interested in this music and movie, please access to the site"Quadrophenia.net".
    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : cinema * 13:14 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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