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『街角の神秘と憂鬱』 by ジョルジョ・デ・キリコ

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    あれはわたしだ、と思った。
    大胆にもほどがあるし、不躾とも言える。でも、わたしはそう思ってしまった。
    この作品の画面左側手前から奥の方へと、輪回ししていく、少女の影は、わたしなのだと。


    作品名:街角の神秘と憂鬱
        Mistero e Malinconia di una Strada
    画 家:ジョルジョ・デ・キリコ
        Giorgio de Chirico
    美術館:個人蔵 / Private Collection


    狭くて薄暗い路地から、明るい広場へと疾り逝く、ひとりの少女。逆光の中、その表情を伺い知る事の出来ない、その少女は独り、輪回しをしている。
    広場に面した白い大きな建物の端には、紅い三角の旗が風を受けている。空はだんだんと、暗くなる。
    広場には、少女を待っているのだろうか。巨きな黒い影が赤茶けた広場の地を、黒々と染めている。

    なぜ、あの少女をわたしだと思ったのかは、解らない。
    病弱で独り遊びばかりしていた記憶が、そう思わせるのか?
    それとも、今の心象がこの絵の面影を呼び込んだのか?

    例えば、素敵な女性を描いた作品を観て、羨ましいなぁと思った事はたくさんあるし、肖像画から浮かびあがる彼女達の人生のドラマに感銘を受けた事もたくさんある。
    でも、そおゆう感興と、この作品から抱いた「あれはわたしだ」とは、異なるものである。



    少女が行っている輪回し / Hoepelは、古い樽の / Barrel Hoopを利用した遊びで、日本でも昔からあった遊びだそうです。ヨーロッパ圏では、ギリシャ / Ancient Greeceローマ / Ancient Rome時代から行われていたそうです。
    ピーテル・ブリューゲル / Pieter Brueghel the Elderの『子供の遊戯 / Kinderspiele aka Children's Games』(1560年)にも、描かれていますね(ここでは、その部分を拡大した図版を掲載します)。
    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:21 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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      comments

      >nyorokoさん

      たぶん、独りで遊んでいるところと、輪回しの輪次第で、どこにいくのか解らない、そんな不安定な感じぢゃあないかなぁと、思います。

      論理的に紹介しようとするのに、ちょっと抵抗があったので、感覚的に、作品の中に入り込んだ文章を書きました。

      でも、今読むと、ちょっと、美化しすぎているんですけれどもね。

      Comment by るい @ 2008/06/05 6:33 PM
      るいさん こんにちは
      以前から書こう、書こうとおもっていたのですが
      写真のような構図が絶妙ですよね この絵画。
       そして輪回しの少女にご自身を投影なさったるいさん、
      輪回しがキーなのでしょうか 少女がキーなのでしょうか
      輪回しがキーなのだとしたら、
      輪廻とか、なんといいますか、ゴールのないぐるぐるしたものを
      るいさんは今感じてらっしゃるのかなぁなんて思いました。
      Comment by nyoroko @ 2008/06/04 5:46 PM
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