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寓話『ふたりとさんにんそしてそのたおおぜい』

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    昔々。
    これは、あるちいさな村で起きたお話です。

    主な登場人物は、ふたりとさんにん。
    そして、そのちいさな村に住む村人たちが主人公です。

    その村にアダムさんというひとがおります。
    アダムさんは、気の難しいひとで、好き嫌いの激しいひとです。

    だから、どういう理由か、村人たちは解らないのだけれども、アダムさんは、ビルさんと仲が悪いのです。
    そして、アダムさんは、チャーリーさんとも仲が悪い。

    それでは、アダムさんはつきあいづらいヒトかというと、そうでもない。
    アダムさんは、デヴィッドさんとは、とても仲が良いのです。

    ところが、デヴィッドさんは、誰ともわけへだてなく、ほかの村人たちとおつきあいしているのかいうと、実はそうでもない。
    デヴィッドさんは、エドさんとだけは、とても仲が悪いのです。

    さて、ビルさんとチャーリーさんを、いつかこてんぱんにやっつけてやろうと思っていたアダムさんは考えます。
    どうしたら、ビルとチャーリーをなきものにできるのだろうか、と。

    考えに考えた末、アダムさんはある作戦を思いつきます。
    そして、実行にうつすことにしました。

    ある日、アダムさんはデヴィッドさんにこういいます。
    「デヴィッドさん、知っていますか?」
    「ビルとチャーリーとエドとが、徒党を組んであなたに悪さをしようとしていますよ?」

    その話をきいたデヴィッドさんは、エドさんのみならず、ビルさんとチャーリーさんにも憤ります。

    別のある日、アダムさんは、村人たちとパーティをひらきます。
    もちろん、アダムさんと仲のよいデヴィッドさんは、喜んで参加します。
    しかし、ビルさんとチャーリーさんとエドさんは、招待すらされていません。

    そして当日。
    パーティに参加したみんながおいしいお食事を食べ、おいしいお酒を呑んで、楽しく過ごしているときです。
    アダムさんは、突然、立ち上がって演説をします。

    「村のみなさん、今日はよくおこしいただきました」
    「ありがとうございます」
    「ところで、皆さん、知っていますか?」 
    「今日、このパーティに参加していないヒトたちのことを」
    「ビルとチャーリーとエドのさんにんが、徒党を組んでわたしたちに悪さをしようとしています』

    この演説をきいた村人たちは、憤ります。

    アダムさんとビルさん、アダムさんとチャーリーさん、そして、デヴィッドさんとエドさんがおたがいに仲の悪いことは、村人みんなが知っていることです。
    でも、それはおたがいが勝手にやっていることなので、村人みんなはこれまで観て観ぬふりをしてきました。
    ところが、ビルさんがアダムさんに、チャーリーさんがアダムさんに、そして、エドさんがアダムさんに、悪さをしようとしているのは、納得がいきません。
    おたがいどうしこれまでに、それぞれのおつきあいに、もめごとなどなかったからです。

    その結果、アダムさんとデヴィッドさんが協力して、ビルさんとチャーリーさんとエドさんをおとしいれることになります。
    村人みんなも、アダムさんとデヴィッドさんを応援することになります。

    そしてそれをきっかけにして、そのちいさな村全体を巻き込んだ、みにくい争いがはじまります。
    るい rui, the creature 4 =OyO= * admonition for me * 22:53 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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