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『アルジェの女たち』 by ウージェーヌ・ドラクロワ

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    作品全体を包み込んでいるのは、ある種の気配。それは香りと呼ぶべきものかもしれない。時の流れが淀んでしまった様な、濃厚なその香りは、怠惰とか倦怠と呼ぶべきもの。
    何をすべきなのか、何をなさざるべきなのか、そんな問題はどこかに消えてしまって、そこにいる事に飽いた、麻痺した感覚だけが、己の視界に映えるものや己の耳殻に届いたおとを知っている。
    ゆったりと、陽が傾き、夜の帳が降りる、その時だけを待っています。


    作品名:アルジェの女たち
        Femmes d'Alger dans leur appartement
    画 家:ウージェーヌ・ドラクロワ
        Ferdinand Victor Eugene Delacroix
    美術館:ルーブル美術館フランス共和国パリ
        Musee du Louvre, Paris, France


    例えエアコンの利いた屋内にいても、ここ数日の猛暑は、気怠さと無気力感を産み出しています。皮膚にじっとりと滲む汗は、何も暑いからというだけぢゃあないですよね?
    でも、わたし(達)が感じる、日常の瑣事に追い立てられ追いまくられて感じる、無力感や倦怠感や徒労感とは、全く異なるものが、この作品を占めています。

    己の美貌や美しい肢体を誇る彼女達が感じるもの。華麗な衣服や高貴な印象を与えるこの小部屋に立ちこめる、彼女達が放つもの。それは、囚われの身である絶望であるのかもしれません。
    と、いうのも、一説によれば、ここに描かれた女性達は、ハーレム / Haremの住人なのです。

    ウージェーヌ・ドラクロワ / Ferdinand Victor Eugene Delacroixがこの作品で描いた気配 / 香りは、時を経ても画家達の想像力を刺激します。ピエール=オーギュスト・ルノワール / Pierre-Auguste Renoirパブロ・ピカソ / Pablo Picassoが、この作品からインスピレーションを受けた作品を発表しています。



    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:01 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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