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『ヘントの祭壇画、ゲントの祭壇画 または 神秘の小羊』 by フーベルト・ファン・エイク and ヤン・ファン・エイク

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    その全貌を一目で把握するのは困難かもしれません。そこに描かれたものは、多翼祭壇画 / Polyptychとしての形を成していて、両翼の表にも裏にも、様々なものものが描かれています。両翼を閉じればひとつの祭壇画 / Altarpieceとなり、両翼を拡げればまたひとつの祭壇画 / Altarpieceが現れるのです。そして、両面に描かれた作品は、24もの部分に区分けされているのです。

    "L'Agneau mystique" closed version


    "L'Agneau mystique" opened version

    作品名:ヘントの祭壇画、ゲントの祭壇画 または 神秘の小羊
        L'Agneau mystique
    画 家:フーベルト・ファン・エイク
        Hubert van Eyck
        and
        ヤン・ファン・エイク
        Jan van Eyck
    美術館:シント・バーフ大聖堂ベルギーヘント
        De Sint-Baafskathedraal, Gent, Belgium


    翼を閉じれば、中央部に受胎告知 / Annunciationのシーン。
    画面左にいる大天使ガブリエル / Archangel Gabrielが、右にいる聖母マリア / Mary, Mother Of Jesusに、彼女に重大な事実と、これから起きるであろう未来を告げています。
    神意を伝える大天使ガブリエル / Archangel Gabrielの確信に満ちた真摯な表情と、その言を聴く聖母マリア / Mary, Mother Of Jesusの困惑とも苦悩ともとれる困惑げな表情の対比。そして、聖母マリア / Mary, Mother Of Jesusの不安な心情を察してか、大天使ガブリエル / Archangel Gabrielの白い両翼は大きく拡げられて、彼女を包み込むかの様です。

    その受胎告知 / Annunciationの下層には、ふたりのヨハネ。洗礼者ヨハネ / John The Baptist福音記者ヨハネ / John the Evangelistが居り、その両脇に本作品を発注したヨグスト・ヴェイト / Joos Vijdt夫妻が、敬虔な祈りを捧げています。

    受胎告知 / Annunciationの上部には、この出来事を預言したゼカリヤ / Zechariahミカ / Mikaそして巫女 / Sibyl達が、聖母マリア / Mary, Mother Of Jesusの身に起きていることを見守っています。



    そして、遂にこの多翼祭壇画 / Polyptychの両翼を拡げます。

    画面上部には、イエス・キリスト / Jesus Christと想われる人物を中央に据えて、音楽を奏でる天使 / Angel達、聖母マリア / Mary, Mother Of Jesus洗礼者ヨハネ / John the Baptist、そしてアダムとイヴ / Adam And Eveが立ち並んでいます。

    そんな彼らが居並ぶ中、その下の層には、四方から様々なヒトビトが整然と中央に向かっています。
    画面左側手前には、ユダヤ教徒 / Judaismを含む非キリスト教徒 / Pagan達、『神曲 / La Divina Commedia』でダンテ・アリギエーリ / Dante Aligheriを導いたウェルギリウス / Publius Vergilius Maroの姿もあります。
    その反対の画面右手手前には、教皇 / Popeを含むキリスト教徒 / Christian達が登場し、画面奥から現れるのは、殉教者 / Martyr達。左側からは男性達、右側からは女性達が居並んでいます。

    そして、両翼に位置する部分には、彼らに続いて様々なヒトビトがある一点を目指して、向かっています。

    ある一点、それは、神の子羊 / Lamb Of Godがいらっしゃる処。
    聖霊 / Holy Spiritを象徴する光り輝く / Pigeonが翔ぶ、その下で、14人の天使 / Angel達に囲まれて、まばゆいばかりに聖なる光を放つ神の子羊 / Lamb Of Godが居ます。
    彼の手前では、生命の泉が噴き出ています。

    多分、敬虔なキリスト教徒 / Christianであるのならば、ここで描かれているコトが当然の如く理解される事なのでしょう。
    キリスト教の教えの中で何度となく「神の子羊 / Lamb Of God」という言葉が、信仰篤い信徒を指し示す象徴として登場する事は、頭の中では理解出来ています。
    それと同時に、この作品に満ち溢れている信仰心や慈愛や敬虔なまなざしは、痛い程、伝わってきます。
    でも、やっぱり冷静な眼で、祭壇に据えられた神の子羊 / Lamb Of Godの姿を観ると、すごく不思議なモノを観ている様な気がします。
    信仰心がないからでしょうか?


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 00:04 * comments(0) * trackbacks(0) * -

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