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詩『アノヒトがやってくる〜for my hallowe'en〜』

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    1.
    夜がまもなく始まろうとしている
    それなのにこども達の嬌声が街に響く
    trick or treat! trick or treat!
    橙色の灯り持ち 家々を駆け回るよ
    今宵hallowe'en 万聖節の宵祭り

    わたしはあなたを待っている
    大皿を玄関に キャンディーを盛り付けて
    わたしはあなたを待っている
    カボチャ王に 玄関の見張り番お願いして
    わたしはあなたを待っている
    二本の燭台に 二揃えのナイフとフォーク

    約束の時間はとっくに過ぎて
    時計ばかりが空回り
    小鬼に扮した子供達も
    一人また一人、闇へと消えてゆく
    そしてわたしはひとり、いつしか微睡む

    2.
    アノヒトがやってくる
    二揃えの黒い大きなマント携えて
    わたしを誘いにやってくる
    夜の闇を支配しに

    3.
    深い夜はまだ始まったばかり
    だからわたしたちの洪笑が街に響く
    trick,no treat! trick,no treat!
    橙色の炎かかげ 火をつけて廻るよ
    今宵hallowe'en 万聖節の宵祭り

    あなたはやってこない
    玄関の大皿の キャンディーぶちまけて
    あなたはやってこない
    カボチャ王の 頚を先ず血祭りにあげて
    あなたはやってこない
    割れた食器の 粉々の銀の欠片光り輝く

    4.
    アノヒトの二の腕に抱かれ続けわたしは甘美な夢を観るだろう
    アノヒトの胸の鼓動を聴き続けわたしはひとり死を望むだろう
    アノヒトの首筋に舌を這わせアノヒトの足下にひれ伏すわたし

    愛シテナンカイナカッタ 望ンデナンカイナカッタ
    待ッテナンカイナカッタ あなたナンカイナカッタ

    アノヒトの生と死を貪り喰らいわたしは涙を流し続けるだろう
    アノヒトの精と肉を貪り喰らいわたしだけが笑い続けるだろう
    アノヒトの肉体に我を捧げアノヒトの血の証を享受するわたし

    5.
    朝日が登って 母親達は昨夜の後片づけを始める
    新聞が運ばれ 父親達は昨日と同じ今日を始める
    牛乳を呑んで 子供達はただ眠い眼を擦り続ける

    そうしてもうしばらくすると、きっと彼らは知るだろう
    わたしの家で何があったのかを

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    dedicated to Naomi Watts acted as Betty in "Mulholland Dr." directed by David Lynch.


    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 09:36 * comments(2) * trackbacks(0) * -

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      comments

      >エレガさん

      いつも適切なコメントありがとうございます〜。
      夜の時間がこれからどんどん永くなるので、そういう退廃的なモードが全開しちゃいますね。今、読み直してみると、デヴィッド・リンチの映画みたいだなっとちょっと反省してます。

      反省ついでに、その映画をクレジットしてみました。『マルホランド・ドライブ』という映画です。
      Comment by るい @ 2005/10/16 5:19 PM
      う〜ん、退廃的(*^o^*)
      ハロウィンの雰囲気と、閉じた世界での供宴との対比がいい感じに引き立ってるよね(b^-゜)
      退廃的な感じ嫌いじゃないです。恋に溺れるのって、退廃的になるのと似てるから。
      Comment by エレガ @ 2005/10/16 12:25 PM
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