<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 返歌二首 | main | "Walking On Thin Ice" by Yoko Ono(『ウォーキング・オン・シン・アイス』 by オノ・ヨーコ) >>

『菩薩と楽人』 at キジル遺跡

0
    画面向かって右側に佇むは、手に携えた琴で、軽やかなそして妙なる調べを奏でます。彼の指先から零れ落ちるその調べは、その横におられる菩薩 / Bodhisattvaの心を和やかにさせます。菩薩 / Bodhisattvaのその表情の中に笑みを見出して、楽人はことの外、喜ばし気でありまた、誇らし気でもあります。そしてさらにさらに美しい楽の音を、その指先から産まれ出流させるのです。


    作品名:菩薩と楽人
         Goddess And Celestial Musician
    画 家:作者不詳
        anonymous
    美術館:ベルリン美術館ドイツベルリン
        Staatliche Museen zu Berlin, Berlin, Deutschland


    この壁画が描かれたのは、新疆ウイグル自治区 / Xinjiangにある石窟寺院、キジル千仏洞 / Kizil Cavesです。その石窟の数は236を数え、古くは3世紀 / The 3rd Century、そしてこの『菩薩と楽人 / Goddess And Celestial Musician』は7世紀 / The 7th Century前半の作品と思われます。
    その画題の多くは、本作品の様に音楽の場や舞踊の場が描かれ、第38窟は「音楽洞 / Music Cave」と呼ばれる程、様々な楽器が描かれているそうです。また、壁画に描かれた楽器は、琵琶 / Pipa阮咸 / Ruan笛子 / Dizi等、確認出来るだけでも70種類に及ぶそうです。

    そして、キジル千仏洞 / Kizil Cavesに描かれた楽器が日本にまでやってきて、しかもそれが今でも遺っています。正倉院 / Shosoinの御物です。正倉院 / Shosoinに収められてある、螺鈿紫檀五絃琵琶 / A Five String Biwa, Lute, Preserved In The Shosoin楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 / Lute With Plectrum Guardは、遠くキジル千仏洞 / Kizil Cavesまでその出自を辿る事が出来るのです。
    (しかもそこからさらに遠く、螺鈿紫檀五絃琵琶 / A Five String Biwa, Lute, Preserved In The Shosoinはインド / Indiaに、楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 / Lute With Plectrum Guardはペルシア / Persiaまでそのルーツを辿れるとの事です)。

    ところで、今回の『菩薩と楽人 / Wall Painting From Kizil』は、正倉院 / Shosoin御物が辿ったルートと逆方向の西の果て、ベルリン美術館 / Staatliche Museen zu Berlinに収蔵されています。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:54 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    スポンサーサイト

    0
      スポンサードリンク * - * 15:54 * - * - * -

      comments

      entry your comments









      trackbacks

      このページの先頭へ