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"Walking On Thin Ice" by Yoko Ono(『ウォーキング・オン・シン・アイス』 by オノ・ヨーコ)

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    とても寒かった先週のある日の午下がりの事です。信号待ちで立ち止った交差点、ふと歩道脇にある街路樹の幹の辺りを覗くと、一面に / Frostが降りていました。
    確かにその日は寒かった。とっても寒かった。しかも、そこは巨きなビルの陰に隠れて一日中殆ど、陽のあたらない様なところ。
    でも、そう。でも。わたしが上京してから初めて観る、東京 / Tokyo / Frostなのかもしれない。


    薄氷を踏む思いで
    賽を奔んで
    己に賭けてみる
    何故、あえて困難な途を選ぶのか
    何故、あなたの気持ちを人生というゲームに委ねてしまうのか


    わたしはあなたにナイフを与え
    あなたはわたしにライフを与える
    それはまるでわたしの髪をなびかせる突風の様
    何故、あの言葉を忘れてしまったのか
    何故、ふたりの気持ちを人生というゲームに委ねてしまうのか


    いつの日にか、わたしが哭いたとしても
    いずれ涙は乾いてしまう
    そして、ふたりもまた灰へと還るのだ
    ちょうど次の寓話の様に


    かつて湖を歩いて渡ろうとした少女がおりました
    何故ならその時は折しも冬で、そこは氷に覆われていましたから
    でも、あなたなら解るわよね、それがどんなにか危険なことかと
    だって、その湖は海と同じくらい大きかったから
    果たして、彼女はそれを知っていたのでしょうか?


    第二連の「ナイフ / Knife」と「ライフ / Life」は韻を踏んでいるけれども、それを日本語として訳出出来ていない。

    それよりも大事な事をひとつ。
    この歌は、作者がニュー・ヨーク / New York City在住時に書いたものだという事。
    東京 / Tokyoよりも高緯度にあって(日本だとこの位置にあたる / In USA, the same latitude it is)、毎年の様に厳しい寒さが訪れるそこでは、大雪で交通網も麻痺するし、積雪の重みで電線も切れて停電もするという。
    ハドソン川 / Hudson Riverもきっと凍りつく。

    だから? そうだから。
    薄い氷、それは春の訪れのしるし。いまにそれも溶けて消え失せてしまう。
    わたしもまた、薄い氷の上を奔って今、渡るしかその術はないのだ。


    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:09 * comments(4) * trackbacks(0) * -

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      comments

      >故郷喪失者さん

      明日は、全国的に三月くらいの暖かさになるそうですね。
      Comment by るい @ 2010/01/20 12:54 AM
      なるほど、枯葉の下に霜があると、枯渇・凍結の風情がありますな〜。
      しかし、さらにその下には虎視眈眈と春の芽吹きを狙う「種子」が控えている。

      季節は巡る巡るメリーゴーランド♪ルンルン♪ランラン♪るいるい♪。
      Comment by 故郷喪失者 @ 2010/01/19 10:49 PM
      >故郷喪失者さん

      >「霜 / Frost」 は 夏の「汗/べとつき」の反対語ですかね。
      「霜 / Frost」 は「枯葉 / Autumn Leaves」の同義語ではないでしょうか?
      Comment by るい @ 2010/01/19 1:22 AM
      「霜 / Frost」 は 夏の「汗/べとつき」の反対語ですかね。

      文明はなぜ寒暖の差の厳しい所で繁栄(反映)するのか、その秘密は
      おそらく、みんなが無意識に原初的に、知っているものと思えます。

      やさしくもふくよかで、誘い込むような菩薩の柔肌と、吸血鬼の甘く危険な刺激と魅力は

      夏のような、冬のような。。。
      Comment by 故郷喪失者 @ 2010/01/18 10:56 PM
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