地下鉄のN線とY線は接続が悪くて、どんなに最短距離をダッシュしてもお目当ての電車に乗り遅れちゃう。しかも往路も復路もオンナじだから、バカにしちゃうわ。それでも、たま〜に運良く間に合っちゃうから、やっぱり毎朝毎夕走っちゃう。諦めが悪いんだか、
パブロフの犬なんだか、
シュレーディンガーの猫なんだか。
今朝は朝からとっても暑かったから、走る気力はもう全然ないんで、堂々と自分のペースで連絡通路を歩いてホームに下る階段に差し掛かったのね。そしたら、お目当ての電車がいるぢゃなぁい? だったら最初から教えてよぉとか、ワケわかんないこと口走りながら慌てて駆け降り始めたら、そいつは扉を閉めやがった。ちっきしょー。
ホームに辿り着いて息切らしているわたしをしりめに走り出した車両の窓をふと観てみたら、陽除けのカーテンが降りていた。
あのオトコノコね!? わたしは何となく楽しくなった。