明治時代以降に建築された洋館(って書くと
怪人二十面相と
少年探偵団が出て来そうだけれども!?)を紹介するシリーズ。雑誌『
週刊朝日』のグラビア連載企画でした。
わたしが行ったとこや観た事あるとこだと、札幌の
時計台とか
東京駅に
二重橋(お上りさんぢゃ)とか銀座の
ライオンビアホールとか
現・東京都庭園美術館の旧朝香宮邸くらいかしら? 中でも
ライオンビアホールは銀座にお出かけする度に伺いますってか、他にしらないだけなんだけれども。
他に議事堂、幼稚園、教会、病院、銭湯、刑務所と様々な洋館?が綺麗な写真と共に紹介されています。
そう、殆どの建築物が現役で活躍中だったのです(
1997年初版だからリタイアしてしまったものや新しい職に就いたものもあるかも?)。
また、この連載の副産物として、
奈良刑務所や
千葉刑務所や
鹿児島刑務所の設計者である
山下啓次郎の子孫がピアニスト
山下洋輔である事が判明。結果、取り壊しが決定されていた
鹿児島刑務所はその堅牢な正門の保存が決定したそうです(その顛末は
山下洋輔が小説『
ドバラダ門』でおもしろおかしく?書いております)。
建物の成り立ちや建築的意義も書かれていますが、それ以上に、壁や柱や天井に潜む小さなオブジェを大事に紹介してます。