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『跳び蛙 / Hop-Frog』 by エドガー・アラン・ポー

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    冬のしかも年末のこの時期に、ホラーの古典もどうかと思いますが、これは短編。年が明けた正月三が日に、本格的に腰を据えてじっくりと、大長編を読むというテがあるならば、ばたばたしているせわしない今ならば、こころに突き刺さる様な、印象的な短編は如何でしょう?

    原著『Edgar Allan Poe: Complete Tales & Poems』(画面左)&『ポオ小説全集 4』(画面右)

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    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 11:57 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    『牛乳を注ぐ女』 by ヨハネス・フェルメール

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      静かな時が流れています。

      でも、耳をすませば、ありとあらゆる様々な音が聴こえてきます。
      朝日と風の音、犬や猫の鳴声、鳥々のさえずり、煮炊きする音々、幼い子の泣き声、荷車の轍の音、朝の挨拶...、でも一際大きな音で聞こえるのは、注ぎ込まれる牛乳の雫々の音。

      静かな朝がやってきました。


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      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 15:17 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      納会はバーゲンで購入したばかりの、半額セール品で身をつつんで参加するるいです

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        rui's avatar is supported by colomo / ©FiveAny,inc.

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        るい rui, the creature 4 =OyO= * avatar : myself * 20:37 * comments(0) * trackbacks(0) * -

        merry christmas 2007

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          in 2007,we wish you are merry christmas!

          have a good daydream after awaken from "the nightmare before christmas"!

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          るい rui, the creature 4 =OyO= * works : greetings * 00:01 * comments(2) * trackbacks(2) * -

          『ジェニーの肖像』 by ロバート・ネイサン

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            とある冬の日、主人公の貧乏画家は、ジェニーという謎めいた少女に出逢う。「わたしが大きくなるまで、あなたが待っていてくれますように...」別れ際にそんな謎の言葉を残して。

            ジェニーの肖像』(画面左)& 原著『Portrait of Jennie』(画面右)
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            るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 15:56 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            『出現』 by ギュスターヴ・モロー

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              惨然と輝く光とともに、中空に浮ぶのは、斬殺されたばかりの生頸。夥しいばかりの血飛沫が、斬られたばかりの傷痕から、絶えまなく堕ちて行きます。その被害者は、空ろな視線で、女性を凝視めます。絢爛たる華麗な衣装で裸身を被ったその女性は、為す術もなく、その頸へと、その頸から発せられる光へと、己が腕を差し出します。


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              るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 16:12 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              詩『クリスマスが来る前に : before the christmas』

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                白いシーツにくるまれて眠っている、あなたの顔を今夜も観ている
                暗い伽藍堂の様なこの部屋の中にふたり
                橙色のちいさな灯だけに照らされて、ふたり

                あなたに溺れる夢を観た あなたに掬われる夢を観た

                遠くの路でサイレンが鳴り響く
                わたしの鼓膜を右から左へと疾りぬける
                街の喧噪から逃れてふたり、
                あなたの吐息と溜息をつくわたし

                ベッドをそっと抜け出して窓に辿り着く
                冬のカーテンを静かに開けると、結露のガラスが眼にはいる
                指で触れると水滴がそこだけ蟲の様に、真逆様に逃げてゆく

                その濡れた指で頬に触れる
                渇いた唇がその指を欲している
                窓の外は外灯でほんのりと明るく、
                西の空はイルミネーションが眩しい

                I'm dreaming of a white Christmas.

                白いシーツにくるまれて眠っている、あなたの顔を想い出している
                窓から零れる灯に沈むこの部屋の中にひとり
                橙色に代わって、冷たい灯に照らされて、ひとり

                あなたを嚥下む夢を観た あなたを喰尽らげる夢を観た

                一年前はあの西の空の下で、あなたと一緒だった
                幼く若く生意気で向こう見ずなふたり、
                寒空の下、街の喧騒と共にいきていた
                サイレンの音こそがBGMだった

                蟲達が遺した惨めな痕が、窓ガラスに幾筋も遺されている
                それでも、次から次へと揺籃した新しい蟲の卵が
                産まれ生づるその刻を待っている ガラスは一瞬で露に被われる

                渇いた唇から紅黒い舌を這いだして
                冷気と冬の闇に想いを馳せながら、産まれたばかりの卵を嚥下む
                ガラスに触れた頬を幾筋も、幾筋も、結露が真逆様に逃げてゆく

                I'm dreaming of a white Christmas.



                反歌:祝祭の 灯の裏に 潜む闇 その巨きさに 怯ゆるばかり
                るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 01:04 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                『忘れえぬ女(見知らぬ女性)』 by イワン・クラムスコイ

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                  黒衣を纏った貴婦人が、(恐らく)馬車の上から、わたしたちをみおろしています。
                  淡い乳白色の背景、それは多分、北国の都でしょう。その輝きを背景にして黒衣の女性はくっきりと浮びあがり、彼女の表情を窺い知る事が出来ます。だからと言って、その表情から彼女のこころの中を読み取る事は出来ずに、観るものに不思議な印象だけを遺します。


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                  るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 12:56 * comments(4) * - * -

                  『潮騒』 by 三島由紀夫

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                    三島由紀夫 / Yokio Mishima、彼の代表作を取り上げるとしたら『金閣寺』や『憂国』や『仮面の告白』の方が相応しいのかもしれないけれども、この作品を紹介します。

                    The Sound of Waves』(left side) & 『潮騒』(right side)

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                    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 12:17 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    『船上の舞踏会』by ジェームズ・ティソ

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                      時は春、もしくは初夏と呼んでもいいかもしれません。ヨーロッパ各国の旗々をサンルーフにした船上の甲板で、華やかな女性達が、何人も何人も、潮風にあたっています。ワンフロア下の副甲板では今しも舞踏会の真っ盛り。ここに居る女性達は皆、踊り明け暮れて火照った身体を涼ませ、心地よい疲労感に癒されているのでしょう。
                      ほら、今度は潮風に飽きた彼女が、また、いそいそと舞踏会へと階下へと降りて行きます。


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                      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 14:57 * comments(0) * - * -
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