<< March 2008 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

詩『桜 様々な肢態』

0
    陽を浴びて誇る桜は とくに愉快
    子供らがはしゃぎ
    恋人達は語り合い
    そして時にオトナも羽目を外す

    虚空に消える桜は 深遠で
    強風に舞って散って逝く
    孤独を描いたかの様に
    わたしの夕陽が沈みつつある

    濡れる桜は 薄幸にして
    水流に流されるままの花々で
    その水は、桜色に染まるのだろうか
    壁に貼ついたままの一片が侘びしい

    闇に舞う桜は 妖艶で
    彼の右腕に誘われて
    何処の闇へと消えて逝こう
    墨を流した様な深夜の宴
    わたしは桜の化身と逢瀬する

    散りそびれた桜は ただ無惨
    初夏と見紛う陽射しを浴びて
    緑々の梢に忘れらる
    夏から秋そして冬 誰も知らない

    芽吹く桜は 希望に満ちて
    吹く風の方角が移り
    空の色も音も次第に喜ばしく思える
    枯枝を見上げて歩む日々 

    陽を浴びて誇る桜に いつ邂える
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 23:07 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    『アダムの創造』 by ミケランジェロ・ヴォナローティ

    0
      神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。 / And God said, Let aus bmake cman in our dimage, 』(from 『旧約聖書 創世記 第1章 / The Old Testament Genesis Chapter 1)

      まさにその瞬間を描いた作品です。

      続きを読む >>
      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 14:37 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      『そして誰もいなくなった』 by アガサ・クリスティー

      0
        英国のある離れ小島に、年齢も職業も異なる十人の男女が招待されます。
        しかし、招待した筈の島のオーナーは現れず、招待客はその孤島に取り残されます。
        晩餐の席、招待客それぞれが犯した罪が告発されて、ひとりまたひとりと招待客は殺されていきます。
        しかも、ある旧い童謡の歌詞そのままのとおりに殺されていくのです。

        原著『And Then There Were None』(画面左)& 『そして誰もいなくなった』(画面右)

        続きを読む >>
        るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 13:09 * comments(0) * trackbacks(1) * -

        『花』 by ムンカーチ・ミハーイ(ミヒャエル・フォン・ムンカーチ)

        0
          蒼い花瓶に活けられた花々が、画面一杯に描かれています。活けられた花々は思い思いの方向にその枝々を伸ばし、葉々はひしめきあって、その蒼い花瓶だけでは、彼らの勢いをとどめる事が出来ない様です。もし、枝や葉のひとつに指を触れれば、恐らく、花瓶は揺らぎ、大きな音をたてて倒れてしまうに違いありません。
          それだけ、ここに描かれた花々の均衡は緊張感に満ちていて、ほんの一瞬だけが捕らえる事の出来る美しさかもしれません。


          続きを読む >>
          るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 16:36 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          『ルクレティア』 by ルーカス・クラナッハ

          0
            以前に同じルーカス・クラナッハ / Lucas Cranach il Vecchioの作品『ウェヌスと(蜂蜜盗みの)アモル / Venere e Amore che reca il favo di miele』を紹介した際に、その作品に描かれているウェヌス / Venusを、次の様に描写しました。
            ルーカス・クラナッハ / Lucas Cranach il Vecchioが描くその女性は、長身で痩躯。乳白色の輝かしい肢体。ちいさな双丘に、ほっこりとした下腹部。ちょっと垂れぎみのお臀を支えているのは、しなやかに伸びた肢。
            この言葉はそのまま、この作品に描かれているルクレティア / Lucretiaにもあてはまる様です。


            続きを読む >>
            るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 21:51 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            THE WHITEDAY 14th. March 2008

            0
              In A Version You've been waited
              THE WHITEDAY 14th. March 2008


              続きを読む >>
              るい rui, the creature 4 =OyO= * works : greetings * 00:15 * comments(2) * trackbacks(1) * -

              アメリカンカールなお友達と一緒に、桜道をお散歩するるいです

              0
                rui's avatar is supported by colomo / ©FiveAny,inc.


                続きを読む >>
                るい rui, the creature 4 =OyO= * avatar : myself * 14:03 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                『ベリー公のいとも華麗なる時祷書 種播き(10月)』 by ランブール兄弟

                0
                  空には満天の星々が輝き、天秤座 / Libra蠍座 / Scorpioが望めます。
                  ペガサス / Pegasusに曵かれ四輪馬車は、大空を駆け巡ります。
                  満月を高く掲げた御者を乗せて、その馬車は東から西へと一路、目指します。

                  その大空の下、畑は耕されて、種を播かれます。
                  / Wheatでしょうか? 季節は10月 / October
                  農作業に勤しむヒトビトの遥か彼方、白い城砦が、大きく聳え立っています。


                  続きを読む >>
                  るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 16:21 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                  詩『わたしの秘密 : do you want to know a secret?』

                  0
                    わたしの秘密
                    それはあなたの秘密を知っていること
                    あなたしか知らない秘密を知っていること
                    なぜ、わたしが知っているのか、
                    それは、あなたの秘密でしょ?

                    わたしの秘密
                    それはあなたの秘密を知っていること
                    あなたでも知らない秘密を知っていること
                    どうやって、わたしが知ったのか、
                    それは、あなたにも秘密でしょ?

                    冬の終わりの晴れた日に
                    あなたの部屋から逃げ出して
                    小さな鏡を胸に抱き
                    暗い部屋の中を
                    照らしだす
                    春の訪れをあなたに告げるために
                    暗いあなたの部屋めがけて
                    ひとすじのひかりが注ぐ

                    あなたは気づくだろうか
                    冷たい風に震えているわたしを
                    あなたはめざめるだろうか
                    濡れた脚が凍えているわたしに

                    わたしの秘密
                    それはあなたの秘密を知っていること
                    あなたしか知らない秘密を知っていること
                    なぜ、わたしが知っているのか、
                    それは、あなたの秘密でしょ?

                    わたしの秘密
                    それはあなたの秘密を知っていること
                    あなたでも知らない秘密を知っていること
                    どうやって、わたしが知ったのか、
                    それは、あなたにも秘密でしょ?


                    わたし自身の秘密は誰も知らない
                    それが秘密というものだから
                    わたしが誰だか誰も知らない
                    それが秘密というものだから
                    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 21:05 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    『砂の女』 by 安部公房

                    0
                      たまたまその村に昆虫採集に出向いた主人公は、村人に薦められるままに、独り者のおんなの住むその家に、一泊する事になる。翌朝、その家から出ようとすると、己が囚われている事を知る。その家は、蟻地獄の巣の様な穴の底にあったからだ。その日から、その家の主である独り者のおんなと共に、砂を掘リ出す生活を強いられる。砂を掘り出さなければ、その家と共に二人は生き埋めになってしまうからだ。そして、それは"彼ら"の家だけではなく、その村全体が砂に覆われて、そして、埋もれていきつつある運命だった...。

                      砂の女』(left side) & 『The Woman In The Dunes』(right side)

                      続きを読む >>
                      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 14:55 * comments(0) * trackbacks(0) * -
                      このページの先頭へ