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さらば青春の光(原題:QUADROPHENIA)

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    昇り行く大きな紅い太陽を背に受けて、一人の青年が波打ち際からこちらへと歩んで来る。波の打ち寄せる大きな音の遥か彼方から、音楽の様な、心の叫びの様な、響きがかすかに聴こえてくる。

    この映画はそのようにして始まる。

    ザ・フー / The Who1973年のアルバム『四重人格 / Quadrophenia』という作品から生み出された映画『さらば青春の光 / Quadrophenia』である。

    the poster for the movie"Quadrophenia"
    directed by Franc Roddam Jimmy acted by Phil Daniels


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    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : cinema * 13:14 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    『O嬢の物語』 by ポーリーヌ・レアージュ

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      女流ファッション・カメラマンのOは、恋人ルネに、とある城館へ連れて来られる。
      そこで、彼女は己の人格を剥奪されて、ひとつの愛玩物として生きていく事になる。

      彼女に与えられる肉体的、精神的な苦痛は凄まじいものですが、それを讀んでいく内に、自然と受け入れてしまう読者である己に戦慄します。

      原著『Histoire D'O』(画面:左)と日本語版『O嬢の物語』(同右)

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      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 14:09 * comments(2) * trackbacks(0) * -

      『聖母子と天使』 by フラ・フィリッポ・リッピ

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        画面左手には、碧の衣服を纏った女性が合掌しています。その彼女の元に、ふたりの少年が幼き子を掲げ上げています。よく観ると、その少年にはかわいらしい翼が生えています。そして、その翼を持つ少年が掲げ上げる幼き子は、女性に己の身体を預けようとしています。窓の外(それとも窓を模した風景画でしょうか)には、蒼い空と幾重にも重なる山並が望めます。


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        るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:54 * comments(0) * - * -

        『ねじの回転』 by ヘンリー・ジェイムス 

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          なぜか異様に怖い小説です。後味が悪く、理不尽で、理解不能で、無気味な小説です。
          と、言っても、物語の骨子は恐ろしく単純です。
          ねじの回転』(画面左)と原書『Turn of the Screw』(同右)

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          るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 16:26 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          『マンドリンをもつジプシー女、クリスチーヌ・ニルソンの肖像』 by ジャン=バティスト・カミーユ・コロー

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            どこかで観た事のある面影だなぁと、思ったら、学生時代のある先輩に似ていました。

            気の強そうな、きっと遠くを睨みつける様な、鋭い視線と、ちょっと男性っぽい頬の動き。すうっと真直ぐに伸びた鼻筋を断ち切るかの様に、薄い紅い唇がきりりと閉じられています。
            細く白く伸びた首筋は、豊かな胸を強調するかの様で、頭頂部から流れる一筋の紅い布は、それをさらに印象強くします。


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            るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 22:02 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            チューリップフェスティバルに来た(という設定の)るいです

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              rui's avatar is supported by colomo / ©FiveAny,inc.

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              るい rui, the creature 4 =OyO= * avatar : myself * 14:11 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              『至聖三者(三位一体)』 by アンドレイ・ルブリョフ

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                テンペラ / Temperaで描かれたその絵の、禿げかかり、殆ど退色してしまったその彩りの向うに、三人の聖なる方々がお座りになっています。失われてしまった彩りにも関わらず、聖なる方々の頭上には、光輪 / Haloが光り輝き、その聖性は失われるどころか、かえって、光り輝いている様に見受けられます。


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                るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 14:43 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                『不思議の国のアリス』 by ルイス・キャロル

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                  わたしも参加しているアバター・サイトcolomoでも、アリス / Alice白兎 / The White Rabbitチュシャ猫 / The Cheshire Cat三月兎 / The March Hare、たまぁにみかけるウミガメモドキ / The Mock Turtleに扮した方々がうろうろしています。それ程メヂャーな作品だから、粗筋を御紹介するまでもないでしょう。
                  上に挙げた登場人物(ん!? 登場"人物"なのか?)のリンク先は、日本語表記のものはジョン・テニエル / John Tennielによるイラストを掲載している頁に、英文表記のものはアーサー・ラッカム / Arthur Rackhamによるイラストを掲載している頁に設定してあります。但し、アーサー・ラッカム / Arthur Rackhamチュシャ猫 / The Cheshire Catを描いていない様なので、ここだけ他の映像作品の彼を紹介している頁にリンクしました。

                  不思議の国のアリス』(画面左)と

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                  るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : comics and literature * 14:48 * comments(0) * trackbacks(1) * -

                  『アポリネールとその友人たち』 by マリー・ローランサン

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                    なにかの記念写真のスナップ・ショットの様に、居並ぶ8人の男女の姿。しかし、彼らを姿態も、彼らを問い囲むアトモスフィアも、どこか儚気で、幻想の中で観た夢の様な光景を導きだしています。


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                    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:44 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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