詩『夜疾る:in the night train』
2009.09.30 Wednesday
夢のなかの電車に乗って
わたしはそっとあなたの掌に指を重ねる
これから向かう
二人にとっては未知の その人々と出逢うために
おし黙ったままのふたりを乗せて
電車はゆれる
わたし達の他は 誰一人なく
吊革だけが規則正しくゆれている
不確かなわたしのこころを
なだめようと 触れたあなたの掌は
わたしのこころ以上に動揺している
その指の驚きに気づかれない様に
そっと再び あなたの掌から去ってゆく
警笛を鳴らしてすれ違う
もうひとつの電車の音を聴くその間
ふたりはさらに耐えねばならない
沈黙の その一瞬
わたしはそっとあなたの掌に指を重ねる
これから向かう
二人にとっては未知の その人々と出逢うために
おし黙ったままのふたりを乗せて
電車はゆれる
わたし達の他は 誰一人なく
吊革だけが規則正しくゆれている
不確かなわたしのこころを
なだめようと 触れたあなたの掌は
わたしのこころ以上に動揺している
その指の驚きに気づかれない様に
そっと再び あなたの掌から去ってゆく
警笛を鳴らしてすれ違う
もうひとつの電車の音を聴くその間
ふたりはさらに耐えねばならない
沈黙の その一瞬