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『女と召使』 by ヨハネス・フェルメール

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    彼女はその手紙の到来をずっと待っていた。しかし、こころのどこかでその手紙は、未来永劫来ないものと思っていたふしもある。その手紙が来てしまえば、その知らせを受け取ってしまえば、結論を出さねばならない。永きにわたって待たされていた事実が、今わかる。そして、わかるや否や、己自身のこころも決めなければならない。骰子はふるわれ、次にその骰子を受け取るのは己なのだ。

    待っていた。
    だが、待っていたかったのだ。
    このままずっと。

    しかし、そんなこころの揺れ動きを、彼女に見透かされてはならないのだ。
    だから、突然の便りに怪訝な表情をうかべ、いぶかしげに受けとらなければならない。

    でも、掌が震えているのがわかる。きっと声も震えているだろう。


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    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 12:39 * comments(0) * - * -

    短歌:夏ノ驟雨ヲ詠メル

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      110728_0942~01.jpg
      駆け込むや 梢の下に 不意の雨 畳まれし傘も もどかしきかな
      るい詠める

      るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : tanka * 20:13 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      『月の沙漠 / Desert Moon』 performed by bonobonos return

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        月の沙漠をはるばると
        "<( ´ω`)>" "<( ´ω`)>"
        旅の駱駝がゆきました
        "<(´ω` )>" "<(´ω` )>"
        金と銀との鞍置いて
        "ヽ( ´ω`)>" "ヽ( ´ω`)>"
        二つならんでゆきました
        "<(´ω` )ノ" "<(´ω` )ノ"

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        るい rui, the creature 4 =OyO= * works : bonobonos * 00:26 * comments(0) * - * -

        "Little Wing" by The Jimi Hendrix Experience(『リトル・ウイング』 by ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)

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          from the album "Axis: Bold As Love" by The Jimi Hendrix Experience


          このファンタジックな曲を書いたそのひとは若くしてなくなり、そのひとに多大な影響を受けたあるひとは、この曲中で「彼女」とうたわれている"天使"を、亡くなったそのひとに見立てて、そのひとへの追悼の為の曲として演奏しました。

          これは、ジミ・ヘンドリックス / Jimi Hendrixエリック・クラプトン / Eric Claptonの物語。
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          るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:20 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          『幻想喜歌劇「船乗り」から格闘の場面』 by パウル・クレー

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            遠い昔の記憶の様な、ほの暗い小さな劇場には、僅かばかりの観客がいるだけです。そして、物語が綴られていると同時に聴こえてくる筈の、大きな波のしぶきや激しい叫び声や奮われる槍の風切る音よりも、映写機のたてるフィルムを送る音の方が、はるかにおおきく響いているのでした。

            かたかたかたと聴こえるその音を、きっとわたしはもう一度、憶い出すのに違いない。この絵を観る度に、かたかたかたと聴こえるそれは、幼い頃のわたしの夢をもう一度、甦らせるのに違いない。


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            るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:29 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            短歌:野分ノ日々ヲ詠メル

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              110721_2102~01.jpg
              今宵もや 傘をたたみて 通ふ橋 濁れる水と 激しく流る
              るい詠める

              るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : tanka * 21:24 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              『星影さやかに(ひとひのおわり / 燃えろよ 燃えろ) / A la fin d'aujourd'hui』 performed by bonobonos return

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                ほしかげさやかに
                :*:・"ヽ(´ω` )" "( ´ω`)ノ"・:*:
                しずかにふけぬ
                :*:・"ノ( ´uωu)" "(uωu` )ヽ"・:*:
                つどいのよろこび
                :*:・"ヽ( ´ω`)人(´ω` )ノ"・:*:
                うたうはうれし
                :*:・"ノ(uωu` )" "( ´uωu)ヽ"・:*:

                なごりはつきねど
                :*:・"ヽ( ´ω`)人(´ω` )ノ"・:*:
                まどいははてぬ
                :*:・"ノ(uωu` )" "( ´uωu)ヽ"・:*:
                きょうのひとひのさち
                :*:・"ヽ(´ω` )" "( ´ω`)ノ"・:*:
                しずかにおもう
                :*:・"ノ( ´uωu)" "(uωu` )ヽ"・:*:
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                るい rui, the creature 4 =OyO= * works : bonobonos * 00:20 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                "It Never Entered My Mind" by Miles Davis(『イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド』 by マイルス・デイヴィス)

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                  最初にピアノのソロ。波打ち際の、打ち寄せる秋の潮の満ち引きの様に、それはやさしい。そのやさしさに導かれて、静かに、でも、とてもエモーショナルなトランペットのソロが始る。夜、独りの時、真っ暗な部屋の片隅に、逃げ出してきた猫がうずくまる様に、聴いています。何故か、手を伸ばせば、そこに誰かが居てくれる様な、そんな錯覚がするのです。


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                  るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : music * 00:11 * comments(4) * trackbacks(0) * -

                  『無謀な企て』 by ルネ・マグリット

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                    その男は、神妙な面持ちで、その空間に絵筆をおくのです。己のふるう筆のひとぬりひとぬりが、総てを決定するのです。それは美しくもなり、良きものにもなります。それは醜くもなり、愚かものにもなりえてしまうのです。これまで考えもしなかったあらゆる形而上学的なものごとに悩まされています。己のふるう筆の先が描く、思い思いの線の蠢きやら、微妙に輝きを変える色彩のどよめきやらが、それが総てである筈なのに。はじまりもなくおわりもない己の営みが産み出すなにかが、己をとらえてはなさないのです。


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                    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 13:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    have good times in summer 2011

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                      make me feel I've nothing to hide

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                      るい rui, the creature 4 =OyO= * works : greetings * 23:23 * comments(0) * trackbacks(1) * -
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