かがみのまえにたってもきづかない それはいつものわたしだ
かがみをのぞいてもわからない することがとてもおおいからだ
街をいく そこではじめてきづかされる 地下鉄のまど そこにうかぶくらいかお
はなやいだ街のかれいなウインドウのなかのわたしのみずぼらしさ
こけたほお くぼんだまなざし みるにもあわれだ
そんなわたし それがわたし
残像をひきずったまま自室でふくをぬぐ ぬいではだかになる
たわんだにのうで まのびしたむね ゆがんだへそ あれたはだ
いまにもくずれてとけていきそう いまにもくちてくさってしまいそう
かびて異臭をはなち、どこのだれともしらぬ清掃人があらわれる
そうおもうとおそろしくて ももすらも しりすらも ふれられない
ある日、そうきっとある日
ちからを一切うしなったにくとはだはずるずるとあしもとにおちるのだ
そのときわたしのこころはのこされた骨格にあるのだろうか それとも