詩『くちからでる:Comes Out From My Mouth』
2014.11.30 Sunday
くちびるの両端にてをかけて、そこからでてゆくくろいもの
わたしの顔色を一瞬うかがい、いずこともなくさってゆく
それを平然とみまもるのは、もうとっくになれてしまったことだからだ
いやそうではない
そのあとにまちうけていることのほうがはるかにつらいのだから
後悔とあきらめ、自責といいのがれ
とりつくしまもないことだらけにまきこまれて
その場かぎりのとりつくろいにわずらわされるばかり
みけんにうかぶしわとこめかみのうずきがわたしをせめたてる
そうしてわかさがうしなわれる そうしてうつくしさがうばわれる
みにくいおいがまっている 嗚呼 唖々
そうしてわすれたころにまた、あのくろいものがくちからでてゆく
10本のゆび、2本の腕、がっきとちからをこめて わたしのくちから
またいつか おおきな黒塊がはいだしてゆく
わたしの顔色を一瞬うかがい、いずこともなくさってゆく
それを平然とみまもるのは、もうとっくになれてしまったことだからだ
いやそうではない
そのあとにまちうけていることのほうがはるかにつらいのだから
後悔とあきらめ、自責といいのがれ
とりつくしまもないことだらけにまきこまれて
その場かぎりのとりつくろいにわずらわされるばかり
みけんにうかぶしわとこめかみのうずきがわたしをせめたてる
そうしてわかさがうしなわれる そうしてうつくしさがうばわれる
みにくいおいがまっている 嗚呼 唖々
そうしてわすれたころにまた、あのくろいものがくちからでてゆく
10本のゆび、2本の腕、がっきとちからをこめて わたしのくちから
またいつか おおきな黒塊がはいだしてゆく