詩『土曜日のあさ:On Saturday Morning (Not Sunday)』
2015.05.31 Sunday
なるべきときをまちがえてベルがなる それは土曜日のあさ
くだらない毎日の延長線 5日目のつぎはもちろん6日目のあさ
そんなおもいちがい かんちがい ばかばかばか わたしのばか
掌をのばしてもそこにはとどかず 敷布ごとにころがりおきる
コップ1杯のみず からんとなった歯ぶらしの音 はしるこどもの声
うすあかりに映えるカーテンの向こうにまっているもの 陽光 まぶしさ
吸血鬼になるには修行がまだたりぬ じっと右手首の痕をみる
おわってしまったことにはいまだに未練
はじまるべきものにはおののくばかり
そして、てつかずのものはてつかずのまま 放置 放置
おかあさん、きのう、わたしはじめてできたよ たったひとりでできたよ
嬉々として母につげたそのことは いまのわたしにはもうできぬ
つげるべき母もいない
ふときづけば 浴槽から湯があふれていく どんどんと ずぶずぶと
くだらない毎日の延長線 5日目のつぎはもちろん6日目のあさ
そんなおもいちがい かんちがい ばかばかばか わたしのばか
掌をのばしてもそこにはとどかず 敷布ごとにころがりおきる
コップ1杯のみず からんとなった歯ぶらしの音 はしるこどもの声
うすあかりに映えるカーテンの向こうにまっているもの 陽光 まぶしさ
吸血鬼になるには修行がまだたりぬ じっと右手首の痕をみる
おわってしまったことにはいまだに未練
はじまるべきものにはおののくばかり
そして、てつかずのものはてつかずのまま 放置 放置
おかあさん、きのう、わたしはじめてできたよ たったひとりでできたよ
嬉々として母につげたそのことは いまのわたしにはもうできぬ
つげるべき母もいない
ふときづけば 浴槽から湯があふれていく どんどんと ずぶずぶと