ひくくたれこめたくろくもをきみはうらめしくにらむ
そのうえにひろがるそらをまちのぞんでいるからだ
そしてきみはおもう
まだ海溝の底辺のほうがましだ
なぜならば、はるかかなたにかがやくひかりをのぞめるのだから
そうかんがえるきみをぼくは否定しない
だが、こうかんがえてみてはどうだろう
銀河のはるかからそれをみれば、ほんの一枚のうすかわだ
きみのてにする林檎のそれよりもうすい
あるうたのそれのようにきみはいとおしくおもっているのだろう
だがきみのゆめみるあじはそこにあるのではない
さぁ、ひとおもいにかじりたまえ
それとおなじだ
そしていつの日にか、このだいちをもむしゃぶりつくすのだ