詩『みどりのなか:In The Green』
2019.06.30 Sunday
むせかえるような熱気のなかで かぜがふいてきた
きこえるのはうただ しかもかなしい
だれがこのことにきづいているのだろう
それともわたしだけがしらなかったのか
こどもたちはさっきからずっと
我かんせずとばかりに おもうがままにふるまっている
故郷からとおく ああ、望郷とよべばいいのか
だがそれをかたるその口調はたえず まごついているばかりだ
それでもかぜはふいている うたのなかみとは無関係に
あそこにいるだれも なすべきわざに従事している
まるでかれらのすむいえをたてるかのように
もうしばらくするとそのうたもついえよう
そしてさいごになにがのこるのか
かぜではない それだけがたしかだ
きこえるのはうただ しかもかなしい
だれがこのことにきづいているのだろう
それともわたしだけがしらなかったのか
こどもたちはさっきからずっと
我かんせずとばかりに おもうがままにふるまっている
故郷からとおく ああ、望郷とよべばいいのか
だがそれをかたるその口調はたえず まごついているばかりだ
それでもかぜはふいている うたのなかみとは無関係に
あそこにいるだれも なすべきわざに従事している
まるでかれらのすむいえをたてるかのように
もうしばらくするとそのうたもついえよう
そしてさいごになにがのこるのか
かぜではない それだけがたしかだ