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『詩人に霊感を与えるミューズ』 by アンリ・ルソー

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    木立の中に佇むふたり。
    男性は右掌に鵞ペン、左掌に紙片を携え、そしてなにをおもっているのだろう。
    自身の瞳に映ずるその光景を、美しい詩句で描き出そうと構想しているのだろうか。
    その傍らにたつ女性は、そんな彼を鼓舞するかの様に、そっと肩におのが左掌を添える。
    そしてふたりを祝福するかの様に、いつまでも美しく、花々が咲いている。


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    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

    『聖アントニウスの誘惑』 by イヴァン・オルブライト

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      一見、抽象画の様にみえる。
      磨耗し腐食した金属片と、そこから滲みでる重油の様にもみえる。いずれにしても、陰鬱で幻滅する様な描写だ。
      だが、画面右下に青銅色の肌をした、転倒した女性の全裸に気づく。彼女ひとりではない。その左側にもおなじ様な姿態がみえる。
      そんな彼女達に雁字搦めにされて、本作品の主人公は、黒色の肌をさらし、断末魔をあげているのである。


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      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:35 * comments(0) * trackbacks(0) * -

      『天文台の時 - 恋人たち』 by マン・レイ

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        湖岸のこちらにあるのは、チェス盤と背中をみせた裸女。その表情はみえない。
        湖面の向こう岸にはなだらかな斜面があってその遥か向こうには城砦らしきモノもみえる。
        そして、青空を一面に覆ううろこ雲とともに浮かぶ、おおきなくちびる。みつめるわたしに一切の関心を払わない、その女性のモノなのであろうか。


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        るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:49 * comments(0) * trackbacks(0) * -

        『ネメシス(運命)』 by アルブレヒト・デューラー

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          険しい顔をした全裸の、有翼の女性が峠を越える。
          どこへむかうのだろうか。なにをなそうというのか。
          勿論、彼女は知っている。そして、彼女を描いた画家も。


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          るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:41 * comments(0) * trackbacks(0) * -

          『レオポルト・ヴィルヘルム大公のブリュッセルにおける美術品コレクション』 by ダフィット・テニールス (子)

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            ひろくしかもたかい一室にひしめきあっている数々の名画。もしもその場にいる事が出来たとしたら、一体、どんな感興が生まれるのだろうか。
            画中の人物達から漏れるであろう感嘆の声を想像すると同時に、その所有者の誇らしげな息吹もまた、聴こえてくるのであった。


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            るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:09 * comments(0) * trackbacks(0) * -

            『自画像』 by マリー・ローランサン

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              きれながの眼、まっすぐにながい鼻梁、きりりと締められた紅いくちびる、無造作にたばねあげた髪が描く稜線はそのまま頰の輪郭へとつながり、ながい首筋をへて、すとんと肩へとおちる。

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              るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 09:45 * comments(0) * trackbacks(0) * -

              『和泉式部図』 by 狩野休圓

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                「そこへ行くと、和泉式部は、ひたすら女らしい女で、情熱的で、奔放で、多情で、艶冶で、しかも哀愁あり、憂いありで、まことに現代的なムードをただよわせた、華やかな自由恋愛のチャンピオンと称するにふさわしい女性であった。」(澁澤龍彦 / Tatsuhiko Shibusawa著『女のエピソード』より)

                "Izumi Shikibu Zu" by Kyuen Kano

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                るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 11:59 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                『サルダナパロスの死(サルダナパールの死)』 by ウージェーヌ・ドラクロワ

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                  そこにあるのは無秩序で、描かれている人物のどれもがおのれの欲望をほしいままにしている。
                  だが、ただひとり、彼等の放縦を許している王だけは違う。冷酷なその瞳は、諦観とはまた違う色彩を帯びているのだ。


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                  るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:28 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                  『カラスのいる麦畑』 by フィンセント・ファン・ゴッホ

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                    こがねいろの麦畑のなかにある岐路。異なるみっつの方向に別れたそれらのどれも、うねうねとながく細く、そして、いづこへと誘うのか、まったくもって解らない。
                    解っているのはただ、あおぐろい空のした、くろいとりが舞っている事だけなのだ。
                    彼等は誘惑するのでもなく、警告を告げているのでもなく、くらい影だけをそこに落としている。
                    この作品を観るわたしがそこで立ち往生してしまう理由は、おそらく、その故なのだろう。


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                    るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:15 * comments(0) * trackbacks(0) * -

                    『アジャンター第1窟の仏陀』 at アジャンター石窟群

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                      「その顔は正面から見ると悲哀を、右側から見ると明朗さを、左側から見ると熱慮を宿しているように見えると言われる」


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                      るい rui, the creature 4 =OyO= * criticism : art * 10:16 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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