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詩『月の冬:The Moon In The Winter』

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    闇にうすく暈がかかっている
    街もしろくひるよりもあかるい
    だれもがうつむき 家路へといそぐ
    まつひとがいるのだ さもなければまつひとをもとめているのだ

    月はたいくつだった
    だれもかれをもとめてなぞいない
    おのれのあかるさとあたたかさだけではだれも満足しない

    みちしるべはきっとほかにある
    だれの腕にも時計はある
    引退のときはちかいのだろうか

    そうしてかれもまたそうやって
    春のこえをまちわびているのだ

    いまのかれをほっするのは詩人だけだ
    月の煩悶とは まったくべつのことをかんがえているのにちがいない
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    詩『倦怠:Feeling Weary Of My ...』

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      予定は? とくにない じゃあ、いいわね

      なにかをする口実のかわりにあるのはなにもしない口実
      ことをはじめればいくつも問題がわきおこり
      だからといってみかねているわけにもいかない

      退屈の反意語はけっして多忙ではない
      みずはどこまでもひくいところへとながれてゆく
      そうしてわたしはさっきからずっとこのままだ

      不意の雨でさっきから爪を噛んでいるあなた
      でも、傘はない
      さりとてここをとびだすいきおいは先程そがれてしまった

      だからここにいつまでもこうしていればいい
      わたしがゆるそう すきにするがいいさ
      でもそれにもあいてしまったとしたら

      予定は? あった ことわった
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      詩『こまったひと:Pain In The Neck』

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        きっとまじめなひとなのだろう
        まちがいをただすのに懸命なのだ
        そしてきっと自身をしんじているし自信もある

        だから、ものさしにあわないものは一切うけいれられない
        ルールブックはそのひとのてにあり
        そしてそれがすべてだ

        陽のあたる場所をまっすぐにあるく
        でもそれは一直線にあゆむことではないはずだ
        やまをけずりたにをうめていくというのであろうか

        どこかできっとおれるべきなのだろうが
        わたしがそれに加担すべきなのだろうか
        そのひとにむけて正邪をとく その覚悟はない

        そして ああ 一番いやなことは
        これがわたしのうしろすがただとしたら

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        詩『北風:The North Wind And』

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          えりをすりあわせてもさむい
          かんぜんに逆風だ
          しかもこの身をかくす場所すらない

          きっとだれかがわらっている
          かれらにとってわたしはただのゲームのこまなのだ

          はげしい きびしい さむいかぜ
          だがこのほうがまだましだ
          敵の意図がてにとるようにわかる

          そう もしも ここですくいのてがさしのべられたら
          熟慮しなければならないのはきっとそのときだ

          そうやっていまめのまえの苦難を相対化させる
          そうやってこれからさきの苦闘を現実化させる

          だがいつどこでわたしがわがみをいかにしようとも
          きっとやつらはわらっている それだけはあきらめるしかないのか
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          詩『微熱:A Slight Fever』

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            もぐりこんだ蒲団のなかのそのさらになかにもぐりこむ
            くちのなかのあまずっぱさ うすくらがりのなかのにごったひとみ
            もういっぽうの腕でだきしめるききうでは あかの他人のもののようだ

            はいでて壁をみつめれば そこにおおくの顔がみえる
            むかしあったそのひと 物語のヒロイン いずれうらぎられるいやしいおとこ
            ただ一点だけをみているだけなのに きっといつかあうだろうそのひともいるのだろう

            上半身をもたげればおもく いやでもこうべはしたをむく
            しまりのない皮膚がそこにある
            こんなときこそ髪はじゃまなだけだ みずしらずのひとのようにふるまっている

            せまい部屋がとてもひろくかんじられて ようやくおめあての場所に到達する
            あけたとびらのなかの 白い壁の白い液体
            ひとくちのむつもりが おとがいをつたってむねまでとどく
            そしてそのあまったるさに辟易する

            やさしいのは したのさきにあたる体温計だけなのだ
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            詩『ドアーズ頌歌:Ode To The Doors』

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              JMに

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              詩『新生:New‐born』

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                その蜥蜴は傷ついていて その尾はとてもいびつだった
                なんどもなんどももげたのにちがいない
                彼はそうやっていきてきた

                もげたいくつもの尾はどうしたろうか
                みずからの役を任じそれに殉じたのだろうか
                それともきれたその先から新たな宿主を再生させたのだろうか

                傷口はあかくぬれ みるからにいたそうだ
                しかしそこにはめにみえぬ生への格闘がある
                最前線はつねに修羅場
                あまたの細胞がついえ あまたの細胞が誕生する

                その蜥蜴はねむそうな瞳をこちらにむけた
                そしてひゅるるんとながい舌をのばす
                彼の癖だ

                おのれのあずかりしらぬところで なにかがたえずおきているのだ

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                詩『薄明:Twilight』

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                  さっきからなにもかわらない
                  うすぼんやりとしたままだ
                  こうしていれば 1日がおわる

                  うずくまっていればいい あとはまつだけさ
                  そうおそわった おしえてくれたやつはとっくにいない

                  あめがふればいい それが潮時というものだ
                  けだもののさけび それが発端であってもいい
                  いや はらがへってもいいのか

                  あさになれば さもなければ よるがおとずれれば
                  口実はいくらでもつくれる
                  へらずぐちをたたいてもいい

                  予感だけがここにあり
                  おきた火ばなをつぐ火だねこそがないのだから

                  はるかむこう ずっととおくに ひかりがずっとそこにある
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                  詩『赤あげて白あげて:Up The Red, Up The White』

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                    めをとじるとひとりの女性がおどっている
                    はるかとおくにあるしろい舞台だ

                    だんだらの衣装 みじかいスカート そして腿まであるブーツ
                    からだをふりしぼるおおきなうごきははげしい

                    わたしには天井桟敷のような視点をあたえられているが
                    みえるのはおどる彼女だけだ

                    彼女の背後にはくろい男性ふたりがひかえ
                    ながい2本のステイックをふりまわす

                    音楽もきこえない 声もきこえない
                    でも、彼女達はいつもおおきなくちをあけている

                    わたしの足許には2本のステイックがある
                    彼等のそれとおそらくおなじものだろう

                    ものおじしている気配をつたえぬように
                    一心不乱にわたしは彼等を注視しているのであった
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                    詩『気配: A Sign Of Someone』

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                      さっきから身をかたくしている
                      背後にいるのだ

                      夜、冬の夜、とてもさむい時間
                      いくえにもかさねた毛布をひっかぶって
                      それでもさむさにふるえている

                      街の喧騒ももうきこえない
                      学生たちは帰省し 恋人たちはふたりっきりのとき
                      ねしずまった夜のむこうでなにかがうごめいている

                      よるのとばり この比喩はおかしい
                      まるでなにかがはじまるかのようではないか

                      あと数時間はこのままだ
                      それとも永久に
                      時計の音だけは律儀にこだましている
                      それだけがたよりだ
                      るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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