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詩『試験管:In The Test Tube』

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    このなかにせかいがあるという
    このなかにせいめいがいるという
    わたしにはすこしにごったみずにしかみえない

    そのひとのいいたいいみはわかる
    きっとそうだ そうおもってはいる
    とどうじにきっとそのひとのことだ
    わたしのそうぞうをきっとうらぎるだから
    それをきたいしてうながすようにくびをかしげる

    しかしつぎにそのひとがしたのはそれをすてることだった
    そしてあらたにみずをそそぎ
    ではこれはとわたしにぎもんをていじする

    このなかにぼくたちがいるとしたらどうだろう
    このなかにぼくたちのせかいがあるとしたらどうだろう
    そういっててにしたものをさししめすのであった
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    詩『語られる半生:Narrated Half His Life』

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      IKに

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      詩『ひとりはなれて:Band Apart』

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        AKに

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        詩『あをぞら:About A Blue Sky』

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          ひくくたれこめたくろくもをきみはうらめしくにらむ
          そのうえにひろがるそらをまちのぞんでいるからだ

          そしてきみはおもう
          まだ海溝の底辺のほうがましだ
          なぜならば、はるかかなたにかがやくひかりをのぞめるのだから

          そうかんがえるきみをぼくは否定しない
          だが、こうかんがえてみてはどうだろう

          銀河のはるかからそれをみれば、ほんの一枚のうすかわだ
          きみのてにする林檎のそれよりもうすい

          あるうたのそれのようにきみはいとおしくおもっているのだろう
          だがきみのゆめみるあじはそこにあるのではない

          さぁ、ひとおもいにかじりたまえ
          それとおなじだ

          そしていつの日にか、このだいちをもむしゃぶりつくすのだ
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          詩『夜間勤務:At The Night Shift』

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            わたしの掌にあるあかりが唯一のもの 否、そんなことはないのであった
            室内はこうこうとかがやき、まどのそとはひるよりもあかるい
            なにかがちがうかととえば、なにもかわらない

            日付がきょうからあしたへとかわる
            きょうであったその日はきのうとなる
            その瞬間に

            かずしれぬ生命が誕生し かずしれぬ生命がいってしまう
            だれかがだれかに恋をして だれかがだれかににくしみをいだく
            でもそれは、そのときにかぎったことでもない

            そんなロマンチストめいた感興におちいるのが そのとき
            ただそれだけのことなのだ

            すでにここで数時間が経過した そしてあと数時間でここから解放される
            そのはざま
            どうしようもない逡巡のときを わたしはまたむかえている
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            詩『わたしの背後にあるもの:A Thing Behind My ...』

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              ずっとついてくる
              なにもかたらず なにもしめさず ずっといる

              おそれることはない なにひとつない
              それがわたしをおそうわけではないのだから
              それがわたしをきずつけるわけではないのだから

              ただずっと さいしょからさいごまで
              わたしというものをみているのだ
              わたしとともにあゆんでいるのだ

              だからきっといつか
              わたしよりもいっぽまえにでて
              わたしにつきつけるのだろう
              そうにちがいない

              それをしっているからこそ
              うしろのけはいに いつも おびえているのだ
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              詩『あのおんな:That Girl』

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                あのおんなはきらわれている
                だがそのりゆうをだれもしらない
                きらっている当事者じしんにもおぼえがない
                きらわれている本人は さぁ、どうだろう
                容姿のせいでもない いたってふつう 十人前というやつだ
                知識も態度も物腰もとくにかわりはない 平々凡々 どこにでもいそうな人物だ
                なのに、だれもがきらう だからだれもがさける
                あらたに彼女とであったひとびともみぎへとならう
                ただし悪意や憎悪がその女性にむけられているというわけでもない
                よくて忌避 さらにいえば無視 それをいじめとよぶのもむずかしい

                でもまだそれでいいのだ 彼女の内心をのぞいては
                むしろ だれかがそれにきづいたときだ おそれるべきは
                あれはいつかのわたしだ いつかわたしもああなる
                そこですべてがかわる そしてどこにでもある光景がくりひろげられる
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                詩『鏡像:Reflection』

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                  これはわたしだ 残念ながら
                  あたまのなかにあるわたしとすこしちがう
                  どこがどうちがうのか その説明はむずかしい
                  おそらくだれをも説得はできないだろう
                  あなたのめにうつるこれがわたしなのか
                  あのひとにとってのわたしがこれなのか
                  だれかきちんと理論づけられるのか
                  おそらくむりだろう
                  それをきいてきっとわたしはこういうのだ
                  そんなにつごうのいいはなしではないでしょうと
                  わたしがぬげばこれもぬぐ わたしがかざせばこれもかざす
                  でもけっしてまじわることはない
                  おそらくおたがいにいやなのだ
                  ふたりがともにいる時間はおもっているいじょうにはるかにすくない
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                  詩『サークル・ゲーム:A Circle Game』

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                    いつおわるのか
                    いつはじまったのか
                    いつ結果がでるのか
                    いつここからぬけだせるのか

                    そんな自問すらつかれる
                    こたえはいつもいっしょ
                    わかりきったことなのだ

                    でもそういわざるをえない
                    そうやって現実をわすれるために
                    そうやってひとこきゅうするために

                    それよりもこわい
                    もしもこのつぎがあったとしても
                    もしもこれでおわりといわれても
                    そこからはじまるなにかがまっていることが
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                    詩『あしもと:Under My Feet』

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