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詩『運動場:At A Playground』

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    とちゅうにグラウンドがあって ながめながら帰宅するのが日常だ
    夏のあつさがすぎさるあたりから すこしづつ街は夕闇をむかえる
    そのころからそこだけこうこうとあかりがてらす
    きっとまだだれもが練習にはげんでいるのだろう

    野球、サッカー、バスケ あとなんだろう
    さっきわたしをおいぬいていった集団はしろい道着だった
    けっしてひろくはないその場所をみなで共有している

    ひとりの生徒がランニングをしている
    ぐるっと400メートル そしてもう400メートル
    だけどそうおもっているのはわたしだけで じつはとちゅうで交代しているのかもしれない
    そのコースの一部は、校舎のかげにかくれているのだ
    ランナーの顔を識別できるほど ちかくはない あかるくもないのだ

    もう一度、はしってくるのだろうか
    でもそれを確認するまえにわたしはそこをとおりすぎているのだった
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    詩『雨がやむとき:Letting Up』

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      樹のうろでおびえるほどに おさなくはない
      だがそのとき 眉をひそめて小声でかたることしかできなかった

      昨日から今日そしてあしたへと
      永遠につづくと想われたものがいまたちきれる
      - 今日はいちにち、おうちでおとなしくしていましょう -
      母はそうわたしにささやいたのだ きっと

      こばしりでかけこむひともいまはいない
      音だけがつづく 音だけがひびく

      おおきくひろげた画帳にいくつもいくつもいろをぬる
      けっしてわすれてはならない そういいきかせているようだ
      はながあか くさはみどり では、きいろいちょうがまうそらは

      そしていま
      本をとじたわたしはしろい病室のまえでまっている
      ずっと
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      詩『一線を画す:Draw The Line』

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        そのひとがわたしの街にもやってきた

        身の丈以上のながい棒をかかえてうしろむきにゆっくりとあるく
        棒のさきはつねに地面にせっし、がりがりとおおきな音をたてる
        彼のあるいたあとには、おおきくてながい痕がのこされる

        地球をふたつにわけるのだという
        そうしてそののちに、ひとびとをふりわけるのだという

        記者はたずねる
        では大洋はどうするのですか
        そのひとはわらってこうこたえる
        海にはひとはすめないのだから

        そのひとの真意はわからない そしておおくのひとはかれをあざけっている

        わたしはおもう
        地球を分割したのちにそのひとはいずれにくみするのかと
        かれの身体はつねに痕ができるそのまえにあり 永遠に帰属が未定なのだ
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        詩『きざし: A Sign』

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          ことばにしてあらわすにはあまりにもふたしかなのだが、それさえとがめられなければあまりにもはっきりとしたことだったのだ

          みしらぬだれかがやってきて、かたにてをそえてこうささやく
          いまにはじまる
          もちろん、ふりむいたところでなにかがあらわれるわけではない
          なにかがあきらかになるわけでもない
          そして、きづいてみればそれはとっくにおわっている
          まにあわなかったのだ

          だからわたしはそのばにでむきふたたびはなをたむける
          だれのためでもない
          わたしのしょくざいにさえならない

          ただわたしにはわかっている
          あるひあるときわたしはみしらぬだれかのはいごにあらわれてきっとこうささやくのだ
          いまにはじまる
          そのためにここにこうしている
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          詩『雲霞:In Swarms』

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            ながめている さっきからずっと
            正体をしらねばおそろしいばかりだ

            蚊柱 ベイト・ボール
            よびかたはいくらでもある
            総体がえがく稜線はおそろしいが
            実態は無力にひとしい

            むしろ怖れるべきは
            しらずにその一部とかしてしまう その可能性だ

            なぜならば
            ふたつの極のはざまにあって
            せめぎあう磁力にたちおうじょうする わたしが
            そんな鉄片ではないとは断言できないからだ

            誘惑
            ひとりであることよりも むれてむれなす 安寧はそこにある?
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            詩『みしらぬ土地:At A Strange Land』

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              ゆがんだ大地はかれはてていて ひとけは一切にない
              それでも、そこかしこに水がたまり かつての湿潤さを彷彿とさせる

              わたしはなぜここにいるのだろう
              なぜわたしはここにきたのだろう

              みなれぬそらのいろはそれだけでわたしを不安にさせる
              そして一歩あゆむたびにあしをとられてしまうのだ

              せめて不気味なとりのなきごえがしてもいい
              せめて獰猛なけだものの咆吼がひびいてもいい
              しかし、きこえるのはくぐもった ひくいひくい 不協和音なのだ

              そして わたしがさらに不思議におもうのはときおり
              はながさいていることなのだ
              ちいさくて それはしろい

              そんなことをくらいベッドのなかで あなたの心音をききながら考えている
              夜もはじまったばかりだ
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              詩『とびら:Doors』

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                ながい回廊にはいくつものとびらがある
                いざなわれるがままにあるいていくとそこにとびらがある
                おせばあく さもなければ ひけばあく

                わたしがすすむべき道の と、すくなくともわたしがそうおもっている道の
                ゆくてにたちふさがるいくつものとびら
                だが、こちらがおもうほどの障碍ではない
                わたしみずからのてで かんたんにあいてしまうのだ

                だが しかしながら ふと たちどまって そうおもう
                そこに選択肢はいっさいにないのだと
                岐路もなければ分岐もない
                むこうにみえるとびらにむかってあるき そしてそのとびらをあけていくしかない

                もどればいい いざとなったら きびすをかえしてかえればいい

                しかし もときた道はすでにくらく 闇のなかにしずんでいる
                その闇におわれるようにして また とびらのむこうへとにげていく
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                詩『おわかれ:Farewell』

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                  CBに

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                  詩『どろ:Mud To Mud』

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                    ここはどこだろうと一瞬おもう
                    おもうがここはいつもの場所 さっきねたばかりの場所
                    時計をにらめば やっぱり おきるべき時間がおとずれている

                    疑問がわいてしまうのは からだがとてもおもいからだ
                    まるでなにものかに身体の自由をうばわれてしまったかのような

                    そのおもいからだをたずさえていつも 朝の儀式がはじまる
                    きがえ、みだしなみをととのえる(それ以外にもいくつもあるがここは割愛)
                    そうやってだんだんと いつもの自分にちかづいてゆく
                    すると、それまでのわたしは一体、なにものだったのだろうか

                    寝床を一瞥すればそこにわたしのあとがみえる
                    無造作で 乱雑で とりとめもない あわい色彩がおりなす しろ

                    灰からうまれて灰へと還る
                    あくたから生じてあくたへかえる

                    どろからうまれた人形は、ひあがったその土地にあっても またどろへともどるのだろうか
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                    詩『金輪際:On No Account』

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                      にどと、けっして、ぜったいに
                      なぜかそれをあらわす語彙は豊富にあるのだ
                      だれもがそこに直面せざるをえないからなのだろうか

                      過去をちょうけしにするのはもちろん
                      未来の可能性さえも否定する
                      だから現在はただ、そこにたちつくすのみ

                      ちっぽけなスポットライトにうかびあがるたったひとりのわたし
                      無論、それ以外は闇のなかだ

                      そうして自閉する
                      せまくくらくちっぽけな空間に

                      にもかかわらずにそのそとは荒涼とした原野だ
                      つよい風がふきあれるにまかせている

                      だから安心するがよい きみはけっしてうそつきではない
                      なんどもなんどもそうやって否定し拒否しても ここには無限の大地がひろがっている
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