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詩『睡魔:The Sandman Comes』

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    些事におわれていればまず、あらわれることはない
    くるとすれば、一瞬のきのゆるみというやつ、そのときだ

    ちょっとめをつぶる
    すこしやすませて
    ごふんだけ

    誘惑のことばはいつもそう
    そしてそののちには悔悛や後悔だけがわたしをまっている

    このときほどうらめしいときはない
    このときほどうらやましいときはない

    なぜあのおんなは100年もねていられたのだ
    しかもねむりからめざめればもうひとつの夢がそこにまっている

    さっきとおなじ すこしもかわらないいまがここにある
    時間だけが無情にすぎている
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    詩『錠前:A Key And A Lock』

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      その娘はうつむいてたったひとつのことに熱中している
      母も父も、先生もおかまいなしだ
      もちろん、わたしという存在もめにはいらない
      そうして、ひとつことがおわるたびにつぎのこと、それだけにせいをだす

      ひとつのかぎあなにはひとつのかぎ
      だけれどもときに、そのいずれかがうしなわれる
      そのどちらもない場合もあるだろうって?
      ならば、はなっから問題も課題もしょうじない

      わたしはさっきからずっとその娘だけをみつめて
      その娘だけをかんがえている
      もしかしたら、彼女よりも重症なのかもしれない
      しかし、だれもそれをとがめない

      ひとつのかぎはひとつのかぎあなのため
      だからといってそれですべてが解決するとはかぎらない
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      詩『悪意あるおと:A Malicious Sound』

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        よる、不意におとがする
        おもわぬときにおもわぬ場所でおとがする
        そしてそのひと晩、そのことばかりがきにかかる

        そのおとのぬしはだれか
        そのおとの真意はなにか
        そしてそのおとがわたしにいったい、なにをもたらすのか
        そんな疑念ばかりがくりかえしてあらわれる

        ものがたりはいつもそんなささいなことからかたられはじめる
        日常にひそむ陥穽におちる端緒はいつもそんなつまらないものなのだ

        あるひ、みしらぬだれかがわたしをおとなうほうがまだましだ
        にげればいい おおごえをあげてにげればいい
        いまはそれさえもできぬ

        とじまりの確認ばかりをくりかえすわたしが
        そうせざるをえないのはそんなことがあるからです
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        詩『空白:A Blank Point』

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          ふときづくともうこんな時間 そのかん、わたしは一体なにをやっていたのか
          ずるずるっとたぐりよせる記憶には整合性がいっさいない
          そんなことにそんなにもながい時間、かかずらってきたのか

          あれとあれとあれとあれをやるそのあいだ、そうそのあいだだ

          もちろん、ひとつおわってひとつはじまるそのあいだに、むだなときはある
          それがなければすこしつらい それがあるからやっとやりすごせる
          しかしすでにそれは自覚している

          ふときづくとわたしはそこにいる そのまえはあそこにいた
          そのあいだがぽっかりとあいている

          なにもなければそれで心配
          わたしは意識もうしなってそこにきてしまったのか

          とどこおおりなくなされていればそれで不安
          わたしは無意識のうちにすべてをとりおこなってしまったのか

          いずれにしてもおもいかえすこともできない
          そうして記憶のそこのぬけおちたあなばかりがいくつも わたしのあとにつづいている
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          詩『あるおんな:About An Woman』

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            ひとりのおんなのことがきになってしかたがない
            それはわたしのてきではない わたしとは一切かんけいのないおんなだ

            そのおんなはわたし自身をさすのでもなく わたしの幻想でもない
            だがたえずわたしにつきまとい それだけでわたしはとてもきがかりだ

            ずいぶんむかしから存在にきづいてはいるがもちろんわたしの肉親でもない
            だからといっておさななじみでもないようだ

            ことあるごとに彼女のたちいふるまいがみえてくる
            わたしではないあのおんなならば一体、なにをどうするのだろう
            そんなことばかりにとらわれてしまう

            もしもそいつがわたしの愛人ならばもうすこしきらくだ
            わたしのおもいをうけとめるのかうけとめてくれないのか
            きっとそれだけのはなしだ

            彼女はわたしの存在をしることもなく そしてそれゆえに彼女は自由だ
            ねたましいのはきっとそこに理由がある
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            詩『小説:A Novel』

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              KOに

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              詩『6月:Rainy June』

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                陽のささぬ朝
                もうすぐにもふるだろう

                街は夏の予感でいっぱいだ
                あせっているのか
                それともそれにあおられているわたしなのか

                ひとつひとつの些事をいつもより丁寧にくりかえす
                それでも時間はあまる
                くらい部屋のまんなかから うらめしそうにまどのむこうをみる
                ぐづついた天気でいくつかがさきのばしなのだから

                やかんのわくおとがする
                そう あそこはいつもこの時間
                はれてもてってもふってもくもっても
                なぜそれができないのだろう

                そうおもってもうしばらくここにすわっている
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                詩『くらいそらのあさ:A Morning Under The Dark Sky』

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                  あめがふっている
                  おさないあの日をおもいだす
                  まどをちいさくあけてずっとうらめしそうにみていたあのあさ

                  かさはたたまれたままだ
                  やくそくはぜんぶ反故にされた
                  こんな日におでかけしてもしようがないでしょう、って

                  でもおぼえている
                  ふだんどおりにおきがえさせられた日もあったことを
                  そんなりゆうでおやすみしたらおこられますよ、って

                  わたしのとなりにはもうひとりいて そいつはまだねている
                  このままほうっておいてもいいのだろうか
                  それともやさしくゆりうごかすべきなのだろうか

                  それでもわたしはでかけることにする
                  やくそくはわすれたことにしておいて
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                  詩『スポーツ:Sports』

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                    はじめるときはいつだって ひとりおおい
                    それが余勢になるならまだしも かえって あしをひっぱる
                    しかも もんだいとなるそのひとりはいったいだれか
                    支配するのはいつだって疑心暗鬼だ

                    はじまるときはいつだって ひとりすくない
                    ホイッスルがなりひびき 緊張感はとどまるところをしらない
                    そこにいるべきひとがそこにいない
                    口実はいつだって想定外だ

                    いきることがゲームならば
                    くりかえされるのは とらいあんどえらー
                    くやしなみだをながして あしたからまたはじめればいいさ
                    そう そうやってふるいたたせればいい

                    もしもそうでないならば もしもそれができないならば
                    ああ、あしたがたんにこないだけ そう、そうしんじていよう
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                    詩『くろいみず:Black Water』

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                      わたしのからだにふかくしずかによどんでいる

                      身をきればながれるのはあかい血だ
                      かなしみになみだすればあおい涙だ
                      とんではねてにじむのはさわやかな汗だろう
                      けっしてくろくはない けっしてあふれだすこともない

                      だけれどもその日いちにちがおわればしずかに蓄積される
                      そしておりとなってわたしをせめるのだ

                      もちろんその主張を無視するのはかんたんだ
                      そしてほとんどのひとがそうしてくらしていきている

                      ひとはそれを経験ともよび たまりにたまったにこごりのようなそれを
                      ことほいでいる

                      そうおもえばおもうほど、よどみはふかく
                      くぐもったこえとしてからだのなかにひびくのだ

                      それでいいのか、と
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