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詩『金輪際:On No Account』

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    にどと、けっして、ぜったいに
    なぜかそれをあらわす語彙は豊富にあるのだ
    だれもがそこに直面せざるをえないからなのだろうか

    過去をちょうけしにするのはもちろん
    未来の可能性さえも否定する
    だから現在はただ、そこにたちつくすのみ

    ちっぽけなスポットライトにうかびあがるたったひとりのわたし
    無論、それ以外は闇のなかだ

    そうして自閉する
    せまくくらくちっぽけな空間に

    にもかかわらずにそのそとは荒涼とした原野だ
    つよい風がふきあれるにまかせている

    だから安心するがよい きみはけっしてうそつきではない
    なんどもなんどもそうやって否定し拒否しても ここには無限の大地がひろがっている
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    詩『敵意:Aggression』

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      さすような視線を始終かんじる
      昨日も今日も 昨夜も今朝も
      逐一、わたしをみつめているようだ

      それはいまはじまったことでもない
      いまさらながらの日常だ
      そいつはかねてから おしだまり
      わたしひとりをみているのだ

      わたしのねがい わたしのほまれ わたしのいつくしみ
      そしてもちろん
      わたしのねたみ わたしの殺意も
      すべてそいつはしっている

      だからわたしは日記をやめた
      わたし以上にわたしをみている わたし以上にしっている きっと
      そいつに なにもかも だからゆだねるのだ
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      詩『しろい階段:Stairs In White』

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        階段が窓からみえる どこのビルにでもある非常階段だ
        だからひとののぼりおりはほとんどない

        それでも時折、かつんかつんとおおきな音がひびく
        それは必要以上におおきい
        そのくせだれもがくちをとじ、おしだまっている

        かれらをビルの正面でみかけることはない
        きっとゆるされていないのだ
        うらがわの陽もあたらない階段をゆっくりといききする
        くらいかおをしているのはきっとそのせいだろう

        だからいま、踊り場で笑顔をふりまいているあの少女はきっと
        いまにいずまいをただすにちがいない
        いかに場ちがいなのかようやくのこと きづかされるのだ

        そして数年後、沈鬱な表情でここをいききする
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        詩『森のなかへ:Into The Woods』

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          階段をかけのぼり地上にでてようやく 道をまちがえたことにきづく
          繁華街の中心部なのにそこだけくらい おおきな闇だ
          背後に街の喧騒をかんじる
          でもわたしのめのまえにひろがるのは鬱蒼とした森なのだ
          きらめく星々のなかにやまなりのおおきなくろいかげがたちふさがる

          星がひとつおちる そしてまたひとつ

          その光景をおどろきをもっていつまでもみまもっていたい
          しかしわたしはもどらねばならぬ
          のぼってきたばかりの階段をかけおりて ただしいみちをさがすのだ

          なぜならば あの森のおくへとむかわなければならない
          くらくおおきい 夜のまっただなかへと

          そこではきっとふかい律動がいとなまれているのだ

          しずかに じっと
          さっきから ずっと
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          詩『標識: A Road Sign』

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            みちにまよった
            きっとさっきの標識をみすごしたせいだ
            かつてとおったみち
            その安心感があやまらせる

            もどるべきなのだろうか
            だがいまきたみちはずっとくらい
            ここからさきよりも

            もしかしたらとりかえしのつかないところなのか
            おなじあやまちはゆるされないが
            ときにはじめてのそれはそれ以上だ

            いくらおもいだそうとしてもそこにあった指示はおぼえていない
            いやたとえおぼえていたとしてももうまにあわない
            時間だけがいたずらにすぎて
            あせりと後悔だけがますばかりだ
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            詩『排水孔:A Drain』

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              諾々とながれこむ
              くろいあな
              欲望も失望も熱望も渇望も
              ありとあらゆるものすべて

              さっきまでのありさまはどうだ
              ふるえおののくその掌でささえていた
              おれんばかりの秤はいま

              かつての一切は否定され
              余剰のものは決壊のはてにきえてゆく
              諾々諾々

              きみはけっして発見されない
              謎はのこるがよごれはおちる

              みひらかれた瞳に
              その光景はうつっている
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              詩『樹を伐る:Lumber』

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                ひとがいなくなる
                ゆくえをおうのも なげきかなしむのも
                それはごくしたしいものたちにまかせればいい
                徒労にいそしむかれらをしりめに老人たちは山にはいる

                まるまる1日かけてかれらは1本の樹をえらぶ
                枝に巣はあるのかないのか うろにすまうものがいるのかいないのか
                注意ぶかくみてまわる
                納得がいくまで ふさわしいものがみつかるまで
                そしてそれを伐りたおす

                たおれたことによってそこに陽があたり
                あらたな生がそこにやどる

                いなくなればつれてくればいい
                なくなってもうまれてくればいい
                かれらはそうかんがえる
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                詩『もくめ:Wood Pattern』

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                  垂直にきりたった渓谷を鹿は一気にかけおりるのだった
                  と、みるやその鹿は黒雲うずまくおおぞらにいどむ龍とかす
                  そしてあちらには恐怖におののくましらのよこがおをのぞめるのであった

                  うえからしたへとひかれたいくつもの垂線はつぎからつぎへとまぼろしをうかべる
                  一見、一気呵成にひきおろされたとみえるそれらにはじつは
                  よどみもあればとまどいもためらいもある
                  そこにつけいるようにして、わたしの妄想がひろがるのだ

                  人工物や人物像が一切、おもいうかばないのはそれがかつていきていたからかもしれない
                  こんなところにこんなかたちでおのれのしかばねをさらす その怨みなのかもしれない

                  わたしの眼前にあるのはある調度品に浮かぶ模様なのだった

                  そんなことをおもいながら自身のことにわたしはなぞらえている
                  おもいのむくまま、空想のかぎりをつくして、それをみつめるわたしのことを

                  わたしこそ とらわれているのではないだろうか

                  ここからときはなたれるためにわたしがなすべきは一体、なんなのだろうか、と
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                  詩『あかいつの:Red Horns』

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                    HUに

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                    詩『沸騰:Seethe』

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                      しゅんしゅんとおゆがわく
                      いつもの光景 いつもの叙景 毎日毎朝毎夕毎晩 つまりは日常
                      だからなにもはじまってもいないし なにもおこりもしない
                      液体が気化して蒸発し、そしていつかはまた地にかえる おおきな連鎖の一環だ

                      おおきななべにはった水がわくのをまっていたのはむかしのこと
                      じっとじっとみつめて わきあがるあわをまつ
                      対流ということばをおぼえたのはもっとのちのことだ

                      いまは いまはそのあいだにせねばならぬことばかりだ
                      ささいな化学変化につきあって むだな時間をすごすわけにはいかない
                      日常とはつまりそういうことだ

                      そんなわたしの生活を その分子たちはどうおもっているのだろう
                      蓄積されたエネルギーをいま放出し かれらはおおきな世界へとたびだつ
                      その勇躍のときをまちかねて さかまくうずにのまれているのだろうか

                      さしすせそ その投入のまえに ふとそんなことをかんがえてみてもいる
                      るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:01 * comments(0) * trackbacks(0) * -
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