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詩『逃避行:Escaping From ... 』

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    わたしをのせた列車ははしりつづけている
    いま、なすべきはそれを停め、ここからおりてしまうことだ
    選択肢はそれしかない
    そしていく
    そしてはしる
    そしてそこへとむかう
    身の危険はあるだろう 悪漢におそわれるやもしれぬ
    やすめる場所もない くうにくえないときもつづく
    服はやぶれ けがをしないともかぎらない
    みちにまよい 所持金はわずかだ
    いまあるもの いま保障されている一切はきっとうしなわれる
    だがそこへとむかうしかない 骰子はとっくにとうじられたのだ
    しかも むくわれるともかぎらない たとえそこにたどりついたとしても

    わたしをのせた列車はまだはしりつづけている
    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * - * -

    詩『いきどまり:At A Blind Alley』

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      みちはひらけているのだ、じつは
      だが、あともどりはできない
      陽がさしていれば、けっしてそうとはかんがえない
      むしろ、よろこびいさんですすむ
      茫洋とした、うすくらがり そして躊躇する
      絶望とよぶにはほどとおく 不安とよぶほどさきばしるものもない
      ここまできた ここまできてしまった そして、そのさきへとすすむのか
      あのときにはけっしておもいもよらない感情ばかりがわきおこる
      櫓をうしなった舟のうえのほうがまだきらくなのかもしれない
      とがめるものもこぶするものも ここにはいない
      わたしがひとり
      あたりまえのその事実こそが ひるませる
      そうして、ここでずっとまっている
      そう、さっきからずっと
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      詩『越境:Crossing The Border』

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        1羽の蝶がとんでいく
        ねそべるわたしのあたまのうえを
        そらとくもとを背景にして

        視線のおよぶかぎり
        かれもしくはかの女のゆくえをおう

        あのころならば身をおこしてどこまでもついていっただろう
        一瞥が昂奮をよびおこし期待となって冒険への危惧を忘却させる

        みえるかぎり 頸のうごくかぎりが限界だ
        でも それでいい

        やまを うみをこえて 蝶がとぶ
        そうしんじていられるのだから
        つきなみなへいぼんな 現実とやらを忘却したいのだから

        だから蝶がゆく 蝶だけがゆく
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        詩『車窓 〜雨〜:From A Car Widow, Rain』

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          そのひとはあせっている これからさきのことを
          今夜のことを
          そとはうすぐらく
          そして、みちはこんでいる

          きこえるのはウインカーのおと ワイパーのおとだけだ
          まどをたたくおとは こころのなかだけにひびいている

          傘はある 傘はあるのだ

          おもいえがいていたたのしみはすこしづつ放棄されていく
          そして代案ばかりをかんがえている
          まだましなのかもしれない

          ようやくに、まえへとすすみだす すこしづつ すこしづつ
          結露をぬぐうと きいろい衣服がみな うつむいている
          そして、ゆっくりとうしろへとながれていく
          そのひとのかたのにがすこしだけおりる
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          詩『しゃしん: A Photo』

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            いちたすいちは にぃ
            そういってとった

            整理していた遺品のひとつ その1枚にわたしがいる
            かつてのわたし そうなのかもしれない
            なぜって そこにいっしょにうつるひとびととにはもうずっとあっていない
            そんなときが以前あった 証拠品の役割だけをおびている

            去来するもの
            それをゆるしてはならない
            それをみとめてはならない
            かたくななわたしは わたしにそうつげる

            そうしてもとへとかえす
            だってそのひとはもういないのだから
            だからわたしも(当時のわたしも)
            いないほうがいいのだ
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            詩『叱られて:Be Scolded』

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              なく
              かなしいから ではない こわいから ではない
              それをしたのは わたしだ それをしなかったのは わたしだ
              そして そのひとにしかられる ほかのひとにもしかられる
              わたしにあるのは くやしい そのひとことだ それしかない
              くやしさが くやしさだけをうみ そしてなく それがひたすらくりかえされる
              しかられたそのことも しかったそのひとも そしてそのきっかけになったことも すっかりとわすれて
              わたしがわたしをみとめられなくなったそのときを
              わたしがわたしをしんじられなくなったそのときを
              それにきづかされて なく
              しかられるのは そのほんのきっかけにすぎない
              だからだれもうらんでいない だからきっとまたおなじことをしでかすだろう
              だが なくのはさいしょのそのときだけだ それでいい
              それがわたしなのだ そうしてしまうのがわたしなのだ そこからはじめよう それしかない
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              詩『夕陽のなかを: Riding On Under The Sunset』

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                詩『ありがためいわく:To Overdo It』

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                  詩『諧謔の徒:A fellow For Cracking Jokes』

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                    笑顔をひょうするくちもとの そのはじにうすく歯がのぞいている
                    りょうの目尻はじゅうぶんだが それにささえられるまなこはつめたい

                    そのひとからこぼれるのはうらみごとばかり
                    だけれども だからこそ かちえるのはきくもののわらいばかりだ
                    つまり道化にてっしているのである

                    だれも本心はわからない
                    だれも正直にはかたらない

                    そのひとはそれでまんぞくしているのだ

                    おのれの過去の失態をおもしろおかしくかたり
                    すくなくともその場のだれひとりきずつかない

                    すべてはなごやかにはじまり そして なごやかにおわる

                    わたしがとがめる必要もないのだろう わたしがきにやむ理由もないのだろう

                    だけれどもそのあとでひとり
                    自室にかえったわたしはかがみをのぞきこむ
                    るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * - * -

                    詩『映画:Below The Screen』

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                      くらいそこ かたずをのんでみている
                      そして、いきもひそめてまっている
                      このやみを共有するのを
                      そうおもわれても いたしかたはない

                      かたほうのうではひじかけにあり
                      そっとにぎりしめている

                      みつめているものはおなじだが おもいはそこにない
                      あなたもきっとそうだろう
                      そうでなければならない


                      とてもちかくにいるのにとてもとおい
                      銀幕のむこうにいるものたちのほうがまだわかっている

                      ひとつの物語が核心へとわたしたちをいざなうが
                      もうひとつのゆくえは わたしにもわからない
                      るい rui, the creature 4 =OyO= * poetry : sonnet * 00:00 * comments(0) * - * -
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